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アニメ『魔女と野獣』2話までを見て

ようやくNetflixに登録した。とりあえず1ヶ月は試してみようと思う。

ダークファンタジーアニメである『魔女と野獣』を2話まで視聴した。原作は月刊ヤングマガジンに連載されていた漫画で、ヤンマガWebでも読むことができる。

原作はまだ1話しか読んでいない。アニメ版は、ほぼ忠実に原作をアニメ化したようである。

ストーリーは、魔女に呪いを掛けられた主人公と、その相棒が、復讐のために呪いを掛けた魔女を探す、というもの。

呪いを掛けた魔女に関する手がかりはなく、手当たり次第に魔女が関わる事件を追う。そんなシリーズ連作ストーリーで、同時に復讐相手を見つけ出すという長期的目標もある、そんな構成となっている。

原作が青年誌に連載されていたダークファンタジーということで、残酷と言えるシーンもあるが、度を越すほどではない。

マガジン系のダークファンタジーと言えば何と言っても『進撃の巨人』が有名だろうが、そちらはまだ未見である。

前回の記事で、漫画の作風にはレーベルごとに特色があり、マガジン系は少年誌のも青年誌のも、独特の生々しさがあるものが多い、と書いた。

そんな作風でファンタジーをやると、ライト(明るい、軽い)ものよりも、重めでダークさのあるものになる傾向があるのだろう。

なので、マガジンはダークファンタジーが比較的強いようである。たぶん、明るく軽いのもあるのだろうが。

アニメ版を2話まで見て、今後の予想をした。序盤は割と単純明快な勧善懲悪型のストーリーにしておいて、徐々に世界観の複雑さを見せてゆく展開になるのだろうと思う。

別な言い方をすれば、単純に割り切れない様子を見せてゆくのだろうと言うことだ。第1話からその兆しはあった。

敵の魔女は、人々を助けた魔女であった祖母を、誤解と偏見から民衆によって120年前に火あぶりにされた。

その恨みにより、祖母の死から120年後、街を業火に包んで復讐する。

それを阻止する主人公たち、という展開だが、主人公の側も復讐を目的としているという二重写しの構図となっている。

主人公側の復讐も、単に正当なものとされるわけではなさそうだ。とはいえ、復讐してもむなしいというだけの話でもないだろう。もう一ひねりあると期待している。

まあでも、1話に出てきたやり過ぎ復讐パターン、『金田一少年の事件簿』の犯人でも見たなと思う。

『正当なる復讐』パターンと『復讐してもむなしい』パターンの他に、もう一つあるパターンだ。

ちなみに漫画ではないが、子どもの頃読んだ小説の『黒衣の花嫁』の主人公も、このやり過ぎ復讐パターンであった。

大人向け小説の児童向けリライト版だったと思うが、夫を殺された復讐のために殺人に手を染める妻が主人公であった。

話が少し逸れてしまったが、『魔女と野獣』はなかなか面白かった。私好みのダークだが、どこか品もあるファンタジーである。

ハイファンタジーといえば中世や近世のヨーロッパ風と思う人も多いだろうが、こちらは近代から現代に近いヨーロッパ風の世界だ。だが、実際に大きな力を持つ魔術師や魔女が存在している通り、明らかに異世界を舞台にしている。

そうした超常的な存在がいる以外は、いかにもなファンタジー世界風の演出や描写はなく、現実のヨーロッパのどこかのようにも見える。

まあ、リアリティレベルが高い、ということなのだろう。

気に入ったので、今後も見続けようと思う。


ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。

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