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「マッサージ師」に関する業務委託契約書の作り方!(ひな形あり)

ここ最近増えているのがマッサージ店での業務委託契約です。マッサージ店での業務委託契約は、マッサージ店を経営する方にとって大変メリットがあります。一からマッサージ師を雇用するとなると、何かと手続きが面倒だったり、マッサージの技術を担保することが難しかったりします。

今回は、「マッサージ師」に関する業務委託契約書の作り方を見ていきたいと思います。

業務委託契約とは

業務委託契約書は、業務の発注者(委託者)が、受注者である相手方(受託者)に対して何らかの業務を委託し、受注者は発注者から委託された業務を遂行し、対価(報酬)を受け取る取引の際に締結される契約書です。

業務委託契約書を作成せずに、仕事を委託又は受託することもあるかと思います。期間の短い業務や簡単な業務などであれば、契約書を作成しなくてもそこまでトラブルにはならないかもしれませんが、マッサージ店での業務を委託する場合は、非常に責任を伴う仕事ですので必ず業務委託契約書を作成することをおすすめします。

また、注意が必要なのは、あくまで業務委託契約であり雇用契約ではないということです。業務委託契約では委託者と受託者が基本的には対等な立場になりますので、委託者には指揮命令権がありません。契約上は業務委託であっても、実態が雇用契約の場合は偽装請負を疑われる可能性があります。
したがって、業務委託契約書の内容を両当事者が十分に理解し、合意の上で契約を締結することが重要です。

契約書の記載事項

第1条(目的)
第2条(業務提供場所)
第3条(欠勤連絡)
第4条(善管注意義務)
第5条(委託料)
第6条 (費用負担)
第7条 (機器等の貸与)
第8条 (税務申告の誓約)
第9条 (報告)
第10条 (通知義務)
第11条 (秘密保持)
第12条 (個人情報の取り扱い)
第13条 (権利の譲渡等の禁止)
第14条 (再委託)
第15条 (有効期間)
第16条 (中途解約)
第17条 (解除)
第18条 (反社会的勢力の排除)
第19条 (損害賠償)
第20条 (不可抗力免責)
第21条 (協議解決)
第22条 (専属的合意管轄)

業務委託契約書のひな型

「マッサージ師」の業務委託契約書のひな型です。Wordファイルをダウンロードすることができます。すぐに使用できるような契約書にはなっておりますが、契約内容に合うよう編集してお使いください。修正及び記入していただきたい箇所には黄色のマーカを引いておりますので、ご確認ください。
また、ひな形のご使用は自己責任でお願いいたします。

            業務委託契約書

[委託者]○○○○(以下「甲」という。)と[受託者]○○○○(以下「乙」という。)は、以下のとおり業務委託契約(以下「本契約」という。)を締結する。

第1条 (目的)
1.  甲は、乙に対し、甲の運営するマッサージ店(以下「本件店舗」という。)での施術業務及びこれに付随する一切の業務(以下「本件業務」という。)を委託し、乙はこれを受託する。
2.  本件業務の詳細は別紙にて定めるものとする。

第2条 (業務提供場所)
 乙は、以下の場所において、本件業務を遂行するものとする。ただし、甲の都合により、本件業務の提供場所を変更する必要が生じた場合は、事前に乙の承諾を得た上で、業務提供場所を変更することができるものとする。
店 名:
所在地:
連絡先:

第3条 (欠勤連絡)
 乙が、特別な事情により、乙の出勤予定日に出勤することができない場合、乙は、甲に対し、当該出勤予定日の○日前までに欠勤する旨の連絡をしなければならない。

第4条 (善管注意義務)
 乙は、甲の指示に従い、善良なる管理者の注意をもって本件業務を行い、甲の信用を傷つける行為その他不信用な行為を一切行わない。

第5条 (委託料)
1.  本契約の委託料は、乙が担当した施術の売上金額の〇%とする。
2.  前項の委託料は毎月末日締めで計算するものとする。
3.  甲は、乙に対し、当月分の委託料を翌月〇日(同日が金融機関の休日である場合は翌営業日)までに乙の指定する銀行口座に振り込む方法により支払う。振込手数料は甲の負担とする。

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