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「ホームページ制作」の業務委託契約書の作り方!(ひな形あり)

ホームページやWEBページの制作を行っている業者はたくさんありますが、最近では個人の方にホームページ制作を依頼される場合も増えてきています。私も、個人でホームページ制作を行っている方に依頼し、事務所のホームページを作っていただきました。その場合に、重要となるのが業務委託契約書です。個人でホームページ制作をされている方の多くは、業務委託契約書を作成しておらず、私のところにも契約書の作成依頼がたくさんあります。

今回は、「ホームページ制作」での業務委託契約書の作り方を見ていきたいと思います。

もちろん、法人の方でも十分使用できる業務委託契約書のひな型をご用意しております。

業務委託契約書とは

業務委託契約書は、業務の発注者(委託者)が、受注者である相手方(受託者)に対して何らかの業務を委託し、受注者は発注者から委託された業務を遂行し、対価(報酬)を受け取る取引の際に締結される契約書です。

業務委託契約書を作成せずに、仕事を委託又は受託することもあるかと思います。期間の短い業務や簡単な業務などであれば、契約書を作成しなくてもそこまでトラブルにはならないかもしれませんが、ホームページ制作の場合は、「納期」「仕様」「知的財産権」などの認識の相違によってトラブルになる可能性が高いです。

いつまでに作るのか、ホームページに使用する素材はどうするのか、ホームページの所有権はどうなるのかなど、予め業務委託契約書において定めておけば、認識の相違は起こりづらくトラブルを回避することができます。

業務委託契約書の記載事項

業務委託契約書のひな型に記載している事項は以下になります。とても細かく定めておりますので、不要な事項は削除してご使用いただける内容となっております。

第1条(目的)
第2条(制作物の仕様)
第3条(善管注意義務)
第4条(委託料)
第5条(納品)
第6条 (検収)
第7条 (知的財産権)
第8条 (所有権の移転)
第9条 (危険負担)
第10条 (契約不適合責任)
第11条 (報告)
第12条 (通知義務)
第13条 (秘密保持)
第14条 (個人情報の取り扱い)
第15条 (権利義務の譲渡の禁止)
第16条 (有効期間)
第17条 (中途解約)
第18条 (解除)
第19条 (反社会的勢力の排除)
第20条 (損害賠償)
第21条 (不可抗力免責)
第22条 (協議解決)
第23条(専属的合意管轄)

業務委託契約書のひな型

「ホームページ制作」の業務委託契約書のひな型です。Wordファイルをダウンロードすることができます。すぐに使用できるような契約書にはなっておりますが、契約内容に合うよう編集してお使いください。修正及び記入していただきたい箇所には黄色のマーカを引いておりますので、ご確認ください。
また、ひな形のご使用は自己責任でお願いいたします。

             業務委託契約書
委託者]○○○○(以下「甲」という。)と[受託者]○○○○(以下「乙」という。)は、以下のとおり業務委託契約(以下「本契約」という。)を締結する。

第1条 (目的)
1.  甲は、乙に対し、ホームページの基本設計、制作業務及びその他これに付随する業務(以下「本件業務」という。)を委託し、乙はこれを受託する。
2.  本件業務の詳細は、別紙「仕様書」(以下「仕様書」という。)により定めるものとする。
3.  甲は、乙が、本件業務を遂行するにあたり、必要な協力をするものとする。

第2条 (制作物の仕様)
 乙は、甲との打ち合わせ内容及び仕様書に基づき、本件業務における成果物(以下「本件成果物」という。)の制作を行うものとする。

第3条 (善管注意義務)
 乙は、甲の指示に従い、善良なる管理者の注意をもって本件業務を行い、甲の信用を傷つける行為その他不信用な行為を一切行わない。

第4条 (委託料)
1.  本契約の委託料は、別紙「見積書」又は「請求書」において提示する金額とする。
2.  甲は、乙に対し、本契約の締結日から〇日以内に前項の委託料を乙の指定する口座に振り込む方法により支払う。振込手数料は甲の負担とする。

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