不妊治療を3年間がんばった話/縄

最初に、これは私たち夫婦が受けた不妊治療の備忘録です。不妊治療と言っても、夫婦によって…

不妊治療を3年間がんばった話/縄

最初に、これは私たち夫婦が受けた不妊治療の備忘録です。不妊治療と言っても、夫婦によって治療法も治療費も全く異なります。あくまでもひとつの例として参考にしていただけると嬉しいです。妊娠までに不妊治療3年。化学流産2回。採卵2回。体外受精1回。2020年10月に出産予定。

最近の記事

6.初めての採卵、そして主治医倒れる

12月に退職すると決めたと同時に、体外受精へとステップアップする事にしました。10月に体外受精の簡単な説明を受けた訳ですが、そこで初めて「うちでは体外受精はできますが、設備がないので受精卵の凍結保存ができません」と言われました。…え、マジですか?実は私たち夫婦、体外受精と言ったら当然凍結保存までがセットなんだと思い込んでいたのです。そっか、設備がなければ凍結保存できない場合もあるのね…。そりゃそうか。勉強不足に猛省。凍結保存可能な病院なのかは1番最初に確認しておくべきでしたね

    • 5.不妊治療2年目で退職したこと

      もともと不妊治療を始める際に、直属の上司と先輩には不妊治療をする事を伝えておきました。診察の為に休むことが多くなりますし、毎日のように会社帰りに注射を打ちに行かなければならなかったからです。強い薬を使用するので体調不良になる事も伝えました。 治療を始めた頃は、周囲も理解を示してくれ、体調を崩しながらもなんとか通院を続けることができました。古い体質の会社なので不安だったのですが、ちゃんと対応してくれて本当に助かりました。ただ、病院に通ったからといってすぐに子供ができるわけでは

      • 4.人工授精へのステップアップ

        治療を始めてから1年を超えた頃、さすがにそろそろタイミングから人工授精に切り替えてみるべきではないかと思い始めました。担当医に相談してみると「人工授精にする?うん、いいよー」とあっさりステップアップ決定。って先生の反応軽っ!!あまりの軽さにもっと早くに相談すべきだったなと後悔しました。 後にA病院から転院することになるのですが、ステップアップについては、こちらから動かないとずーっと同じ治療しかしてくれない病院と、積極的に次の段階へステップアップしましょうと提案してくれる病院

        • 3.A病院での治療

          A病院ではまず、より精密な検査をしました。 経膣エコー、血液検査、そして痛いと評判の卵管造影検査です。卵管造影とは、造影剤を使って子宮の形状や卵管の通過性をチェックする検査です。不妊治療の第一歩とも言える検査ではないでしょうか。経験者である友人から「卵管造影は気を失うかと思う位ものすごく痛かった、もう二度としたくない」と聞いていたので私はそれはもうビビりまくりでした。不妊治療をする事自体には腹をくくってはいたものの、痛いのは嫌だし、怖いものは怖い。 ただ、この卵管造影という

        6.初めての採卵、そして主治医倒れる

          2.最初の診察

          1番最初に行った病院は、33年前に私自身が生まれた病院でした。来院したのが会社帰りの夕方だったので混むかなと思っていたのですが、私の他に1人しか患者さんがいなかったので、かなりスムーズに診察してもらえました。 不正出血がありましたが、経膣エコーでの内診を受けました。血が出ているので診てもらうのにちょっと抵抗感がありますが大丈夫です。お医者さんは慣れてますので。 その後、エコー写真を見ながら説明がありました。「出血は少量なので大丈夫だと思います。ただ、ネックレスサインが見えます

          1.不妊治療を始めたきっかけ

          私たち夫婦が不妊治療を始めたのは、結婚から3年程経った33歳の頃でした。なかなか子供ができないなぁとは思いつつも、周囲でも30代・40代で結婚して妊娠、出産する人は沢山いたので「子供は授かりものと言うし、まぁそのうちできるでしょ」と軽く考えていました。 そんな33歳の5月、同い年の友人が病気で亡くなりました。明るくて活動的で賢くて優しくて、私にとって「憧れの女性」でした。大好きな友人でした。 つい数ヶ月前まで、仕事に遊びにととても元気そうに充実した生活を送っていた彼女が、突然

          1.不妊治療を始めたきっかけ