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転職活動中に感じる過去と未来

現在、自分は転職活動真っ只中である。
しかも、文字通りの完全転職、職種まで大きく変わった。
職種を変えるために前職を退職してから専門学校に通い今年で最終学年の3年目である。
よく聞かれる30歳半ばにしてなぜ転職しようと思ったのかということ、実際に転職活動してみて感じたことを簡単にまとめようと思う。

なぜ転職しようと思ったのか。

「今、なにしてるん?」と聞かれ、「学生」と答えると必ず次の質問はこれになるくらいよく聞かれる。
そのたびに、自分でも自問自答し返している気がする。
転職きっかけの根底には大学時代に自分は普通の優等生にはなれないと挫折したことが大きい。
高校生までは、それなりに優等生をしてきたつもりだし、普通の職について少しだけ贅沢するような人生でいいと思っていた。
(それもとても有難く、有意義な人生だと今は思う。)
だけど、大学時代で一人暮らしを経験し、今までの人生では出会うことがないような考えを持つ友人に出会い、遊んだり生活する中で考えが大きく変わった。
一度きりなんだから、世間や他人から幸せだと言われている地位やお金、名声を最優先するような人生から、自分のやりたいことを最優先する人生に変えようと思った。
それと、生まれてからずっと過剰に人の目を気にする意識に当時の自分の精神が耐えられなくなったということも理由の一つ。
一度目の就職活動は、当時、音楽活動に入れ込んでいたこともあり、正直、音楽活動を有意義にするための仕事。みたいな感じだったと思う。
浅はかな話であるが、お金が稼げればそれでよかった。

だけれども、時間的には圧倒的に仕事の時間が主な生活を続けていると、たまに仕事が面白く感じるようになった。それと同時に、こだわりがなかった為、今まで苦痛に感じなかったことに対し、苦痛を感じるようにもなった。
そして、仕事は仕事として、音楽活動は音楽活動としてやりたいことを何故当時もっと考えなかったのかと後悔した。
そんな精神状態の中、激務に晒され、再度体調を崩す。
その時、自分はこれはきっかけだと思った。
もし今、本当に自分がしたい仕事が他にないか考えて、それで何もなければ今の仕事を死ぬまで続けようと思った。
休みを利用し、いろんな考えを巡らせる。
そこで見つけたのが医療職である。
今までは製造業だったのでかなり大きな方向転換であるが、見つけてしまったんだから、これまでのレールには絶対になかったような自分の未来を見てみたいという欲求は高まった。
そして、今度こそ趣味も仕事もできる限り、とことんやる。そんな人生を歩めるかどうかチャレンジしたいと強く思った。

社会人から学生に戻り3年。そして今思うこと。

そんな経緯で、仕事を辞め、3年専門学校に通って今年ついに就職活動に入った。
仕事を辞めて、住み慣れた土地を離れ、再度学校に入学することに不安がなかったわけではないが、不安よりも、もう一度チャレンジできるという気持ちの方が強かった。
ただ、やはり短い期間を切り取ると、つらい経験もした。
一つは住み慣れた土地に今はいないということ。
もちろん、離れたのは自分の意志である。変な逃げ道や甘えを持ちたくなかったし、一度離れてみるのもよい経験になるのではと思ったからの決断である。
しかし離れて初めて、自分のマインドの根底に気付かせてくれた人々が如何に有難かったのかを気付かされた。
他の土地でも友人関係は作れるが、代わりには決してならない、これだけは唯一無二である。
もう一つは、やはり年齢や世間一般的な幸せの定義についてである。
30歳半ばにもなると、どうしても避けては通れない、お金、結婚、家庭の話。すべてにおいて自分とは今のところ無縁であるため、この話題になるとどうしても閉口する。そもそも、今そういうところの幸せを求める暇も割く労力も無いため、自分にとってはどうでもいい話題である。
が、何度も何度もいろんなところで話題に出されると流石に耳障りで気持ち悪く感じる。

話は長くなったが、そんなこんなで今現在も就職活動中。
実際に就職活動をしてみて思うことは、一度、社会人を経験したうえで再度、異業種の仕事現場を見せてもらえることは、たくさんの発見があり、有意義であるということ。
そして、一度目の就活で内定を貰うために色々な努力をしたことを思い出した。今と同じく、喉から手が出るほど内定を欲していたので貰えた時は、こだわりがなかったとはいえ死ぬほど嬉しかった。有難さを感じた。
けど、いつの間にか仕事が当たり前になり、熱意はどこかへ消えていった。次は、そんな初心を忘れないためにも出来ることはすべてやろうと思う。
妥協して結果、そこそこの希望な職場に落ち着いても前回と同じだから、それは絶対にしない。
遠い未来の結果のために、今回は過程にとことんこだわってみたいと思う。

#わたしの転職体験


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