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楽曲のリアリティーがいかに大事か。「The Middle Management~女性中間管理職~」から考える。


いつもより少し遅く起きた土曜の朝。

前日は夜遅くまで、『進撃の巨人』の考察を聞きながら、部屋の掃除、自分の思考整理というよくわからないことをしていた。

いつもより少し遅く起きた土曜の朝。

8時を少し回っていて、いつもならもう仕事の会議の時間になっている。

6月に入ったのにまだ気持ちのいい天気で、このまま外の空気を吸いたい。

そう思える最高な一日が始まりそうだった。

マンションの鍵を持って外にでる。

眩しいくらいに最高に明るかった。

本当に6月なのか。。

そして部屋に戻り、またこの文章を書き始める。

それは2015年の春だった。もう9年とかそんなに前になるのか。

大学受験に合格して、ウキウキしながら、これからどんな出会いが待っているのか。

そう思いつつ、受験期を支えてくれたハロプロとの付き合いは続ける。

2015年は今振り返ると豊作の年だったと思う。

つんく一強から中島卓偉や他作詞家の台頭が進み、印象的なのだと「大器晩成」とか。

でも、今日取り上げたいのは「The Middle Management~女性中間管理職~」だ。


今の僕と同年代の女性の心情を歌った曲なんだけど、ハロプロ慣れてる身からしては℃-uteがこういうの歌うといいよね。マイマイとか当時19っていう。
という感じと、歌詞のこととかはどうでもよくて、音がかっこいい。(音のこととかはよくわからないからもっと勉強したい)


当時振り返って、思い出すのは、ランニングするときに聞いたりで、この曲は自分にとっては颯爽なイメージ。

曲調に仕事できる、なんでもこなせる、クールに。

って感じも出しつつ、インサイトではうまくいっていない恋愛のことを歌っている。

当時の自分を考えると颯爽とランニングとかして自分磨きはするけど、コミュニケーションが圧倒的に下手だなと。今でもそうだけど。

なんていうかな、大学で新歓とかでどんどん人脈が広がっていくけど、普通に中身は陰キャでオタクなので、陽キャに無理に合わせる感じとか。

めちゃあったと思う。

当初は大学にオタクサークルとかなかったし、『自分、オタクですウェーイwww』とかさらけ出せるほどの思い切りのよさと吹っ切れのよさみたいなのもなかったし、今でこそたくさんのハロヲタに囲まれて生きているけど、当時そんなに身の回りにヲタクいないでしょと思ってたし(頑張って集めればいたんだと思う)、大学に入学したてでオタク全開で生きたら大学生活いろんな意味で開始早々終了しちゃうんじゃないかって思ってた。まあその3-4年後にハロプロ研究会を設立するんだけどね。(その話はまた今度)


さて、曲に戻っていく。

多分ひたすらつんくさんが天才ということしか言わない。

冒頭から危機感醸成がうまい。自分はその年代の女性ではないけれど。

『気がつけばいつの間にかほらみんなが年下』

ここだけ切り取れば、キャリアうまく行ってるのに、恋愛下手な女性。

あと聞いてる人は社会人なりたての子とかね。

こうはなりたくないな、と思って恋愛頑張ったり、いやー私もこうなりそうだなぁと考えちゃったり。

妄想が進みますね。妄想だけならフリーダムなので。

とは別に、周りのヲタクとかもみんなが気づけば年下になっているなあと。

やっぱ歌詞の最初にくる問題提起というか、フレーズって大事だと思う。


『偉くなったわけでもないが』から読み取れることとして、「もっと自分よりできる人はたくさんいるけど、まあ私もそれなりにできるよ」とかいう裏の意図とか感じちゃって。

で、実際世の中にはこれに共感できる人ってすごい多いと思う。

YouTubeのコメ欄とかみるの結構趣味でみちゃうんだけど、これとか。

"ちょうど一つの恋愛を終えた日。
この動画がたまたま目に入る。
これがリリースされた時はまだ大学生で、ただ大好きな℃-ute のスタイルの良さ、ハイヒールを生かしたバキバキのダンスに見入り、恋愛に臆病になる女性の気持ちが分からなかった。
たくさん恋愛を重ねるほどいい男に出会えて本当の愛を見つけられると思ってた。
無駄な恋愛なんてないと思ってた。
そして年齢を重ねた29歳。
恋愛を重ねた数だけ辛い思い出が蘇り、新しい恋愛することに躊躇してしまう。
歳を重ねるごとにプライドが邪魔して男性に可愛い自分を見せる勇気が出ない。
愛は永遠に続くものではなく、じゃあ何を頼りに恋愛したらいいの?
あの若さはもう永遠に帰ってこなく、お金より時間の方が大事なんだと。
長くなりましたが、つんくさん天才…" - [@user-od9bh6md9x], 2023年7月頃
元の動画リンク: [https://www.youtube.com/watch?v=iIyc4LTOmP8]

つんくさんはいろんな人との関わりを経て、誰よりも『女性』の気持ちを考えて、その人以上に『ウチが女やったらこう考えねんけどな〜』『多分こう考えてしまうんやろな〜』を言葉と音にするのが、歌にするのが本当にうまい。

そしてOLにとっての日常。

何か恋愛を終えた後に戻ってくる日常。

以前と変わらない毎日。

時間だけがすぎてしまった感じ。

そこに出てくる
『強引な恋愛なんての久々にどなたか体験させてくれないかな』。

他のコメで、『どなた』にOL感、20代半ばの女性感が上品な感じとともに出ていて良いみたいなのみたけど、それも本当にそう。

『今度こそちゃんとした人を見つけるぞ!』『動かなきゃいけないな』
という決意と、本当の本心である部分の『誰かいい人いないかなぁ』が入り混じってる感じがするの本当に良い。リアルすぎる。

核心に迫るフレーズを何度も繰り返すことで、OLたちへの刷り込みになってるというか、いつの間にか本当になっちゃいそうな感じ。言葉の力って強力だなと。

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