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強迫性障害(確認強迫)について①~兆候と発症~

こんにちは。かすみそうです。
このページを開いてくださりありがとうございます。

前回の投稿(※)で、私には3つの症状(強迫性障害・摂食障害・抑うつ状態)があることをお話ししました。

今日は、そのうちの強迫性障害(確認強迫)の発症時のことを中心に綴っていこうと思います𓂃◌𓈒𓐍

※前回の投稿はこちらをご覧ください↓


私が確認強迫の症状に本格的に悩むようになったのは社会人になってからなのですが、「今思い返せばあの時もそうだったのかも…」といった兆候のような症状がいくつかあります。

兆候① 小学生~高校生時代

○明日の持ち物がランドセルやカバンに入っているか心配になって、何回も出し入れしている時期があった。(心配になる時期と、全く確認をしていない時期があった)
カバンの中に手を突っ込みすぎて、カバンに穴が開いたこともあった。

○修学旅行や部活動の合宿の準備をするとき、キャリーケースに入れた荷物を何度も出し入れして忘れ物がないかを確認していた。

○コンロの火を消したか、ストーブのコンセントを抜いたか、鍵を閉めたか等が心配でずっと凝視したり、指さし確認をしたり、不安になって家まで戻ったりしていた。

兆候② 大学生時代

○作成したレポートが保存されているか心配で、PCだけでなく複数のUSBにデータを保存していた。また、レポートに誤字脱字が無いか心配で何度も何度も読んでいた。

○就職活動で書類を提出する際、誤字脱字がないか・紙にしわや汚れがないか・クリアファイルに他の書類をはさんでいないか・封筒が折れ曲がっていないか等が心配で、何度も何度も確認していた。
書類を封筒に入れてのり付けする作業(通常であれば1分ほどでできる)を、長時間をかけて行っていた。

✎𓈒𓂂𓏸
これらの兆候に違和感を感じつつも、「几帳面」「心配性」といった性格だと思っていました。
確認行為に悩むことはあっても、それが生活を支配するほどではなかったので、まさか病気だとは思っていませんでした。しかし、社会人になってから、症状がしっかり現れるようになってしまいました。

社会人1年目の初夏~初秋

○2021年の初夏ごろから、徐々に仕事への責任を感じ始め、特に自分が管理しなければいけない物品を元の位置に片付けたかが心配になって、引き出しを何回も開け閉めして確認するようになった。

○入社したときから、毎日帰宅後に「明日する仕事リスト」を作成していたが、同年の秋頃から、そのリストの作成にかなりの時間を要するようになった。
まず、スケジュール帳を5.6回くらい見直して、一週間の予定に漏れがないかを確認していた。(1回見ただけでは「漏れがあるのでは…」という不安に駆られ、2回3回4回…と見てしまう)
そして、ようやくリストを作り終えると、今度はそのリスト自体を何回も見返していた。見れば見るほど不安になって、「漏れている仕事があるはず」と思う気持ちが大きかった。

○同じ時期に、仕事以外の(自宅での)リスト作りも始まった。
始めは、
土曜日
□掃除機をかける
□書類の整理
□来週の仕事の用意をする…
などのように週末にやることリストを作って、やり終えたら消すようにしていたが、だんだん「本当にやったっけ?」と心配になったり、一度やったはずのことを何度も繰り返してしまうようになった。
そのため、リストのチェックは一回では済まず、☑の印を付けたり、そのうえから○を付けてみたり、字のうえに線を引いたり、行動した時間をメモしたりもした。(最終的に真っ黒になっていました💦)
また、「そもそもリスト自体に抜け漏れがあるのでは…」と不安になり、仕事のリスト同様に、リスト自体を何度も確認するようになった。

✎𓈒𓂂𓏸
この頃から、「自分の行動がおかしい」「やめたい」「何とかしたい」
思うようになりました。

社会人1年目の秋

○2021年11月頃から、仕事では、ファイルに書類をきちんと綴じたか・作成した文書に誤りが無いかなどが不安になり、一度やったことを何回も確認していた。ただ、職場では他の人の目もあるので、確認したい気持ちをある程度のところでセーブすることはできていた。

○同じ頃、自宅での確認作業がルーチン化してしまい、出勤前も帰宅後も、休日も、決められたルーチン通りに行動するようになってしまった。
部屋の窓やコンセントの確認、お金の数を数える、書類を数える、洋服の枚数を数える、物が定位置にあるか確認する などのことを決められた順番通りに行っていた。しかも、「集中できていないな…」と感じたり、途中で遮られてしまうようなことがあると、始めからやり直していた。

○一度お金の確認をしてしまうと、「買い物に行ったらまた確認をしなければならない」と思ってしまい、買い物に行けないということも増えていった。人と会うときも、本当はもっと長い時間一緒にいたいのに、帰宅後の膨大な確認作業のことを考えてしまい、「早く帰らなければ」と思っていた。

✎𓈒𓂂𓏸
この頃には、生活に支障が出ていると感じ始め、苦痛を感じていました。
そして、このような状態をインターネットで検索した際に、「強迫性障害」という病気があることを知りました。
これまでずっと自分の性格の問題だと思っていたので、本当に驚きました。
一方で、やっぱり「自分の工夫や努力次第でなんとかなる」という思いもあり、病院に行こうとは思えませんでした。

社会人1年目の冬

○今までやることリストを紙に書いていたけれど、iPhoneのメモ機能を使ってリストを作成し、やり終えたらすぐに消すように工夫してみた。しかし、うまくいった期間はわずかで、逆にスマホだからこそ容易にリストを作れてしまう(書くよりも手間がかからない)ため、どんなに小さなことでもなんでもかんでもリストを作るようになってしまった。

○だんだんと、リストを作らなければ行動ができなくなっていった。「思ったときに思ったことをする」というようなごく普通の生活が送れなくなっていった。仕事においても、家の中でも常に「しなければいけないこと」が頭から離れず、何もかも書き出してリストにし、リストにがんじがらめの生活になってしまった。

✎𓈒𓂂𓏸
この頃は、確認行動やリストに支配され、心身ともに疲弊していました。
今振り返ると、「よくその状態で生活できていたな…」と思います。
そして、ようやく受診を視野に入れるようになっていきました。

おわりに

長くなってしまったので、今回はここまでにします。
「強迫性障害」といっても、症状は多岐にわたると思うので、ここに綴ったことは、あくまで私の一例だと思っていただけたら幸いです。
また続きは次回以降、書いていきたいと思っています。

ご覧いただきありがとうございました꒰♡꒱ 


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