静かな足音
『走る詩人』加澄ひろしです。
春の足音が遠くから聞こえてきます。静かに、ひたひたと、押し寄せてくるように聞こえます。暖かい日、人は、外に出て冬の終わりを感じます。都会に暮らす人は、季節の変化に気づいていても、一日一日の微妙な変化に、気づこうとはしません。コンクリートと金属に囲まれた生活の中で、忙しく暮らす毎日に、心が疲れているのでしょう。通り過ぎる並木の一本一本に、足元に生える草木の一株一株に、生きる命を感じられる季節です。耳を澄まして、遠くからやってくる春の足音に、耳を澄ましてみませんか。
筆者へのメール: kasumi@tokyo.ffn.ne.jp
お読みいただき有難うございます。 よい詩が書けるよう、日々精進してまいります。