不登校の息子

息子が今年の7月から不登校。

 原因はいじめではない。

 高校まで入学してくれたことだけでも、褒めてあげなければいけない位なのかもしれない。

 ADHDの診断は小3の時に診断を受けた。検査も随分していないので、今もADHDだけなのか他にも発達障害が混じり合っているのかはわからない。

 そもそも発達障害のはっきりした境界線はあるのだろうか?と思うことがある。 

 ADHDとは言われてはいるものの、自閉症スペクトラムのどれかに値しているのではないか、と思うこともある。

 個人差もあるのかもしれないが、発達障害のすべての人に当てはまるものもあるからだ。

 息子は特定の友達はいないが、保育園と小学校、高校と周りから見ると、仲が良いと思われるような子供が必ず引き寄せ合うようだ。

 本人にしてみれば「特別な友達」という自覚もないようだが、何故か似てる人が集まってくる。

 もしかすると、友達と自覚をしていない相手側も、そういう気持ちなのかもしれない。

 そして、必ず引き寄せあってはトラブルが起きての繰り返しになる。

 不登校の原因は、引き寄せ合う子供とのトラブルだ。

 もしかすると相手の男の子(B)は息子は「気の合う良い相手」だったと思っていたに違いない。

 息子は最初は楽しかったらしいが、日に日にBとのコミュニケーションが、かみ合わなくなって来たのに気がつき始めていた。

 Bは息子と趣味を共感し合いたいために、休み時間や昼休みになれば、息子の席に遊びに行って話しかけていたようだった。

 おそらく、Bも話し相手がいるだけで毎日楽しかったのではないかと私は思っている。

 Bは中学は同じだったが、息子は今までほとんど話したことがなかった。

 中学が一緒だった事もあり、高校生になってから急接近したのです。

 入学してから2ヶ月ほど経ったころからでしょうか。

 Bが喋りたいことを一方的に話してくることに、ストレスを感じてくるようになったらしいのです。

 息子もはっきりBに言うのですが、話が止まらないし、好きな趣味を押し付けてくる所があり、私にもすこし話していたのです。

 私は息子とBがずっと友達だと思っていたので、気にも止めていませんでした。

 それが、うつ病になるほどまでに病んでしまうとは思ってもいませんでした。

 本人への発達障害の告知は4年生くらいだったと思います。

 今振り返ると、まだ早かったのかもしれないと思うことも多々あります。

 息子は自分の個性を知った時は、意外な反応でそこまで気にも止めていなかったような様子でした。

 中学生になってからは自身でも周りから注目を浴びない為に、自分を抑えている部分があったようです。

 自分の障害に向き合うために、自分なりに葛藤し何度も苦しんだだろう。

 それが頭にあるために、家族と一緒に居る時の息子が本来の姿で、学校に居る「自分」は演じていたのかもしれない。

 思春期に入ったころには、学校でぶつけられないストレスを家にもちこんで、暴力があったのを覚えている。

 考えるだけでも精神的に疲れることも幾度となくあったであろう。

 吐き出すところがなかったからこそ、イライラしていたんだよね・・・。

 障害あるからといって、全ての障害者の性格が同じというわけではないです。

 ここは間違えられているように思える。

 特徴はほとんど当てはまるだろうけど、全てが障害者かといえば、そういうわけではないのです。

 同じ特徴だらけの人間がいるなら、教えて欲しいくらいですね。

 息子は高校生になってから、2ヶ月ほどしか行っていないので、既に全教科単位が足りず留年か別な高校を受験をし直すかの、選択肢は二択しかありません。

 「学校に行きたいけど、いけない」

 「勉強が遅れているから心配だ」

 「トイレも近いから心配だ」

 「久々に行くと皆の反応が不安だ」

これが理由らしい。 

 息子が学校に行くと言うまで、こちらからは話さないようにしていたのですが、自分から「明日学校に行ってみようかなぁ~」と言って来たのが2日前。

 昨日いくと決めていたけど、学校に行こうと決めた日が近づくと、不眠になりがちだ。

 改めて学校行けそうか聞くと「行きたいけど、不安がある」と一言。 

 簡単なようで簡単に出来ないのが不登校だと思っています。 

 「不安や迷いがあるうちは、学校に行ったところでまた落ち込むと苦しい思いするだろうし、無理しなくていいと思うよ。」

 と話し息子は行くのをやめました。

「学校は行きたいかもしれないけど、行きたくなったら行けばいい」

 「学校を辞めることになったとしても、先を考えるのは身体が良くなってからでいい」

と伝えています。

 それと、家では普通にして居られるように家族も変わらずにいることですね。

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