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音沙汰なし/ダブルバインド

第一稿を送って1週間経つけど、担当教官から音沙汰なくどうしたものか、と思っています。この先生色々忘れっぽくて、自分が言ったことをだいたい忘れてしまうんです。8月末日までに第一稿、その後一週間以内にフィードバックします、と先生から通達があったので提出したら「これ、いつまでにフィードバックいる?」と返信。おろろ??となりますよね。先生が1週間以内に返すって言ってたんですけど、と思いつつも、一週間くらいでお願いします。とお願いしました。うーん。

第一稿出してから、ちょっと気が抜けてしまい、この一週間なにかやってはいたんですけど、あまり記憶が残っていません。今日になってもフィードバックが来ていない状況で、教官からのフィードバックをあてにできないので、自分で直しを本格的に始めたところです。しかしながら、この「教官あてにできねえ」「こいつに頼ってもしょうがない」みたいな気持ちって結構厄介だなあ、と思うんですよ。私はすぐに白黒つけてしまうくせがあるので、人に教えを請うたり頼ったりするのが下手です。周りを見ているとみんな上手に先生たちから情報や考え方を引き出して自分のものにしていくんですよ。

例えばレポートのテーマを自分で決めなきゃいけないときに、私は一人文献を読んで、こんなふうにしよう、と自分で決めてしまいます。自分で決めろと言われたら自分で決めないといけない、と思ってしまう。でも、UCLの同級生を見ていると、人によっては先生に「どんなテーマが良いですかね?」って聞いてしまうんです。そして、良さげなテーマや道筋を先生から教えてもらってる。単純に感想を言うと「え?そんなことをしていいの?ズルになんないの?」です。

結論から言うと、別にズルではないし、正直このぽんこつの頭で考えたところで今までの経験以上のアイデアが湧くわけでもないんです。だから、先生にぐっと視野を広げてもらうのはアリなんですよ。そのために先生がいて、こっちも高い学費を払ってるわけなので。

UCLに入って遭遇したことがないのは「なんでも質問に来なさい」って言っておいて質問したら「そんなことは自分で考えなさい」って突っぱねられることです。そういうダブルバインドに未だ遭遇したことがありません。先生は質問には基本的に答えてくれるし、自分でのリサーチがもっと必要だったら、「こういうことが足りていないからそのへんをもっと調べてみたら良いですよ」と教えてくれます。これは結構驚きでした。

質問に対するジャッジやダブルバインドがあまり起きない、という安心感は素晴らしいものです。それはハイコンテクスト文化の日本との違いなのか、はたまたUCLの校風なのか、よくわかりませんが、こういう世界で育てばどんどん人に頼れる様になるし、その分視野も広がるだろうなあ、と思うのです。

翻して、日本で私はダブルバインドをずっと受けてきたんだなあ、と思うんです。質問したらどんなジャッジをされるかわからない恐怖感がずっとあって。人前で「こんな質問をするなんてお前は勉強が足りてない」とジャッジを受けるのは嫌なもんです。だから、「よくわからないけど勉強が足らないんだな」と思って、質問せず内にこもってしまってなかなか視野が広がらない。ダブルバインドなんて、今になって思えば単に未熟で余裕がない人の意地悪だったわけで、本当は傷つく必要もなくて、そういう人とはさっさと距離をおいて優しくしてくれる人とだけ付き合っていればよかったんだなあ、と思います。きっと日本にもそういう世界はあったはず…

とりとめもないですが、今日はこんなかんじです。

それではまた


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