見出し画像

転職ノススメ~飛び出す勇気

私、春日すももは、毎週日曜日、twitterのスペース機能を利用して『すもトーク』なるものを実施しているのですが、今回はその中で届いた1通のマシュマロについて備忘録代わりに記事を書いてみます。

そもそもすもトークは毎回自分で勝手に決めたテーマに基づいて話すだけの、気楽な時間で、もともとは、数多の数の小説家、シナリオ原作者の中で、こういう特技(といえるほどうまくはないのですが?)のある人がいてもいいのではないかと始めたのですけども、今では自分の吐き出し場所としてライフワークになりつつありますので興味があったらどうぞです。(ハッシュタグ #すもトーク  で検索していただければ録音なんぞにたどり着けます)

というわけで、いただいたマシュマロはこんな感じ。

https://twitter.com/kasugasumomo/status/1660107603022864385

すもトークの中でも話している通り、10年勤めていた会社をやめて私が転職したのは2年前の話です。今、2年経過して振り返ってみれば、転職してよかったなと思う今日この頃。でもここで大切なのは、今の会社に入れてよかった、というよりも『あのまま、あそこにいなくてよかった』の気持ちが強い。なので表題の通りとなるわけです。ここからは順に追って説明していきます。

仕事をやめたいと思うときはどんなときか?

現状に満足していれば転職したいと思わない。これはまず大前提ですよね。人は誰しもうまくいっていれば変化を望まない。もしくは満足はしていなくても、日々のストレス解消で解決できる範囲のことであれば現状維持でいいわけです。
まず大事なのは自己分析だと思います。自己分析の中でも「なぜなぜ分析」という手法が一番最適です。イメージとしては自分の中の他人と対話するような感じ。人に悩みを話すことで整理できるっていう人はきっと自然とやっていることですね。
参考)なぜなぜ分析とは

なぜなぜ分析する上で大事なこと

どうして転職したいと思うのか、今の会社で働き続けるのが嫌だと思うのはなぜか、を自分に問いかけていきます。

①頻度 …どれくらいの頻度で辞めたいと思うのか(毎日はヤバい)
②理由 …今の会社は何が嫌なのか。たとえば仕事内容なのか、人間関係なのか、それとも自分の実力不足なのか。ここでは自分が悪いと思わなくてもいいです。責任転嫁上等。
③自分が考える解決策 …ここでは自分なりに「どうなれば解決できるのか」を模索していく。その正解はひとつとは限りません。
たとえば人間関係が原因の場合は、仕事の内容は問題ないけど同僚もしくは上司に会いたくないとか嫌だなとか。あと仕事の内容については憧れて入った会社だったけど思ってたんと違う、なのか、それともこの職種は自分には向いてなかったというのがわかった、とか。ちなみにこの解決策はのちに再就職する際にとても役に立つので、しっかりやっておくといい。

そして
④仕事が楽しかったのはいつだったか?

実は、この分析をしない人が多い。夢や希望にあふれた入社時から今に至るまで、楽しいと思ったことはあったか、うれしかったことはあったか、なぜそれがだんだんなくなってしまったのか、は働き方を考えなおす上で大事なことだと思います。

分析の結果、継続か、転職か、が見えてくる

以上の分析で、自分という人間が理解できるようになるはずです。
ちなみに人間関係で悩んでいる人は会社に人事異動を希望することも対策のひとつに考えてほしい。よくあるのは「会社は悪くないけど人が悪い」「仕事は楽しいけど職場の人間関係が嫌」のケース。そもそも会社は人を一人新たに雇うよりも、人事異動のほうがリスクが低い場合もある。異動後に継続して働いてくれるなら儲けもん。そもそも働きやすい環境を整えるのは、職場のタスクなのだから、ちゃんと仕事してくれ、と文句言っていい。そして、これは継続のパターンだと思ってほしい。実際、こっちだって仕事を新たに探すほうが労力が大きいのだから、手間はないほうがいい。

逆に、どう考えても今の職場にいたら解決できない、という結果になった人はおめでとう、さあ、転職だ。やめちまえ、そんな会社。希望に満ち溢れた新しい世界があなたを待っている。「私なんてとりえもないし、ほかの職場でやっていけるかどうかわからない」という人は安心してほしい。与えられた仕事をちゃんとやってくれて無遅刻無欠勤(※休むときは連絡できる)を心がけている常識的社会人はどこでもやっていける。そんな当たり前のことができない人で悩んでいる会社はどこにでもある。そこに行くんだ。そこはあなたのような常識人を求めている。

最近、よくあるのは「もう何も考えられない」まで思いつめちゃった人。まさに生きる社畜。会社の奴隷。これは誰かが気づいて「大丈夫?」と声をかけてあげるべきなんだけど、誰しも自分のことに必死だから、なかなか気づかない。しかも最近は職場で人と顔を合わせることも少なくなったから。
こういう人は、いったんすべてを断ち切るのがいい。一週間ほど休んでみよう。その期間に分析すればいい。実際、組織はあなたがいなくてもなんとかなる。誰かにあなたのやっていることをさせる、というのが面倒くさいだけ。あなたがいなきゃ組織の仕事が止まる、というなら、そのリスクヘッジをしてこなかった上司の怠慢。

そして、そもそも働きたくないという大前提の人は人生プランを見つめなおしたほうがいい(笑)でも世の中の大半の人は働かなければ生きていけない。
でもどうせ働くならやりがいを見つけて、気づいたら定年を迎えてた、が理想じゃないかね?これができる会社、それをゴールとするべき。

再就職するための戦闘力分析

めでたく、今の会社じゃダメだ、となったあなたは再就職するところを探すことになるのですが、ここで大事なのは「私を必要としてくれる会社があるだろうか」ではなく「私とマッチングする会社はあるだろうか」です。とにかく誰でもいいからきてくれ、の会社としっかり分析して今の自分に足りないものがわかったあなたと相性ピッタリになるかどうか。ぶっちゃけ、好きな人を探す、のではなく、結婚相手を探す、の感覚のほうがいい。
そのためにも、今度は再就職するために今の自分の戦闘力を見つめ直す必要が出てきます。

①年齢
実際、選ぶ側の立場に立ってほしい。あなたの年齢は「のびしろがある年齢か?」というところが問われます。なので正直、20代で転職は何も気にすることはない。今まで何してたの?はどこでも聞かれますが「ずっと遊んでました」でもギリ許される(はず)
けど、40代で「ずっと遊んでました」はどうですか?40代で人生変えられる?そこまで強い人間であると証明できますか?

②自身が持っているスキル
新卒で働いたとして22歳、高卒で18歳、専門短大卒で20歳、それから働いて、今の年齢をn歳とすると「n歳ー就職した歳=社会人経験」と考えてください。だとするとその社会人経験で得られたスキルが年齢に見合っているかどうか。これが人が選ばれる基準といっても過言ではないのです。
25歳で未経験、35歳で経験者なら後者ですが、同じ未経験でも25歳と45歳ならどちらを選びますか?ということです。たとえば、25歳で簿記1級、35歳で簿記1級だとどちらの人が優秀な人に見えますか?
ただ、昨今、それほど資格重視じゃなくなってきました。それは転職サイトがより細かい指標を設けるようになってきたからです。
たとえば、とあるプロジェクトがあったとして、あなたはどの立場の仕事をやってきた人でしょう? 企画・立案・実行すべてやらされてきましたという人は経験がある、ということ。それを指標にすることができるようになりました。実際、転職サイトの登録はめちゃめちゃめんどくさいのですが、就職担当者はめちゃめちゃ細かくそれを条件にして人を選びます。
何かのリーダー経験がある、という人は(たとえ、やらされたとしても)ない人よりも評価が高いです。自信をもっていいです。ただし、経験がある、興味がある、と書いたものはあなたはそれができる人、と認知されるので、やらされて嫌だったことは書かないのも手です(でも人がやりたがらないことをやっている人の評価って高いのよね~)

③あなたを雇用するメリットは何か
これは資格やスキルにかかわらず、アピールポイントはちゃんと持っていたほうがいい。「職場が明るくなります!」でもいい。実際、私は人を選ぶときに、今いるメンバーとの相性を想定しています。なので「この人がうちの組織にいたら、浮いてしまう」と思う人は避けます。
アピールポイントは自分の好きなこと、できること、誰にも負けないこと、であればあるほどいい。ここで自分を偽ると結局、新しい場所でも苦労することになります。

これは本当に忘れないでほしいんですけど、再就職の道のりまでは遠いということ。めっちゃ断られます。お祈りされます。けど、めげないこと。
自分以上の優良人材は世の中にたくさんいますし、そんなに急いで人が欲しいわけじゃないという企業がサイトに掲載していることもあります。
だから、同じように妥協もしてはいけないのです。面接していまいちだなと思ったら、内定もらっても「他が決まりまして、すみません」とお断りしましょう(決まってなくても)のちのち、またお別れすることになるくらいなら、吟味して探せばいいのです。

転職で大事なことはゴールを見失わないこと

自己分析した結果は、絶対に忘れないでほしい。どうして今の会社じゃ嫌だったのか、はメモしておくこと。断られ続ける中で心が折れると妥協したくなるからです。でも、せっかく大変な思いをして再就職するのに、変わらない職場を選んでしまわないために、です。
大半の人は働かないと生きていけないはずです。であれば、極力ストレスがなく、働ける場所と仕事と仲間を探さすべきです。何度も言います。
どうせ働くならやりがいを見つけて、気づいたら定年を迎えてた、が理想だと思いませんか?

春日すもも(45歳女性 IT経験者)の場合

私は自己分析した結果、十年働いた会社を45歳でやめる決断をしました。女性で40代の再就職はよほどの資格とスキルがないと難しいと思います。実際、めちゃめちゃ断られたし、祈られました(笑)
けど仕方ないのです。履歴書で見る私の戦闘力はあまりにも低い。わざわざ私と会って話を聞こうと思うところまでいかない。だって私より、若くて未経験のほうが給料も安いしのびしろもあるし、企業にメリットがあるんですもの。
けれど私には最強の武器がありました。20歳から45歳までIT業界で働いてきて得た、あらゆるITスキルです。プログラム経験あり、サーバ構築運用あり、インストラクター経験あり、知識あり、IT資格あり。唯一なかったのは、課長以上の役職経験くらいです。

そして私は今の会社の採用担当者からスカウトメールをもらい、面談し、内定をもらうことになるのですが、そのときの採用担当だった若い女の子に私は約束しました。「こんな私を見つけてくれてありがとう。貴方が採用したことを誇りに思うような社員に、私はなります」と。
そして、去年、私は支社MVPという名誉ある賞をもらい、そのときの採用担当者の子から(今は本社の採用担当なんですが)うれしい言葉をもらいました。「MVPおめでとうございます。春日さんを採用したのは私って自慢しました。ありがとうございます」

そして1年で、2階級昇進も達成することになったわけですが。
 採用担当「1年は早くないですか?」
 春日「ちょっとやりすぎました(;^ω^)」

最後に

そんな私は、年内に20名弱のメンバーを従える現場責任者になるわけですけど(早い、そして重い)前の会社にいたら、そんな重責を任されることはなかったでしょう。
私が前の職場で叶わなかったことは「評価される」ということでした。こんなに考えて働いているのに感謝もされなければ、評価もされない。このままずっと何のために働くのか、と。それは私個人の能力の問題かもしれませんが、女性を役職者にしないという会社の古い体制であることもあったと思います。ですから、今の会社は評価指標がきちんとしていることも魅力でした。
今の会社で働いていて「会社行きたくねぇな」と思わないことはないのですが「でも私を頼ってくれる仲間がいるから行かなきゃな」という新たな喜びも得ました。そういう意味で、私は転職して、戦闘力が上がり、大いにレベルアップしたと思います。

ついでに言うと、今の派遣先で「うちで働かないか」と誘われたりもしたんですが「私、給料、めちゃ高いんでやめたほうがいいですよ」と冗談で返せるくらいには転職するつもりはないです。それは今に満足してるからだと思うんですよね。不満があったら、きっと話聞いてます(笑)

すべての人が転職で幸せになるとは思わないです。けど、踏み出した勇気が報われますよう、迷ってる背中をこの記事で押してあげることができれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

#レベルアップしたいこと

よろしければお礼がてら、拙作でも購入ください(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?