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野山の植物散策【6】

みなさま、お変わりないでしょうか?
気がつけば秋になってしまったかのような長雨続きで、今年の夏も暑そうだ とうんざりしていたのが遠い昔のことのように感じます。

今回も野山で出会った植物の紹介ですが、前回の投稿からかなり間が空いてしまったので、実際の季節とは1~2ヶ月ほどずれています;

 ※写真の時期や場所はバラバラです。 


ヒメヘビイチゴ: バラ科

 ヘビイチゴの遠い親戚です。※以前紹介したミツバツチグリの仲間
山の近くの湿った場所で見かけました。

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花は黄色い花弁に赤紫色の葯(やく・・・雄しべの先)がアクセントになっていて可愛いらしい印象です。

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 ノミノフスマ(白い花)やムラサキサギゴケ(紫の花)と一緒に咲いていてちょっとしたお花畑のようでした。

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ヨツバムグラ: アカネ科

 山の入口の道端で見かけました。
庭で見かけるヤエムグラの仲間で、葉っぱが4枚輪生しているのが特徴です。
※以前紹介したオククルマムグラも同じ仲間

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ミゾホオズキ: ハエドクソウ科(APG分類体系)

  山の中の水の染み出している場所で見かけました。
1cmに満たない小さな花ですが、黄色いので目につきます。
※園芸種のトレニアは近い仲間

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サワギク: キク科

 別名ボロギク。
初夏から夏にかけて湿った山の中でみかけます。
こちらも黄色い花なので花の時期はよく目につきます。

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コアジサイ: アジサイ科(APG分類体系)

 山地の明るい林内に自生する小型のアジサイの仲間で、花期は梅雨入りの頃です。
紫陽花の特徴ともいえる花びらのようなガクの部分(装飾花)がないので、よく見る紫陽花の花とはだいぶ印象が違います。

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ヤマアジサイ: アジサイ科(APG分類体系)

 山地の沢沿いや湿り気のある林の中に自生するアジサイの一種で、庭でよく見る紫陽花よりも繊細な感じがします。
普通の紫陽花とおなじで、ガク(装飾花)の色には赤、ピンク、青紫色などのバリエーションがありますが、僕の地元で見られるのはみんな白色です。

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ノリウツギ: アジサイ科(APG分類体系)

 名前にウツギとありますがアジサイの仲間です。
山地の日当たりの良い場所で見られます。
白い花はヤマアジサイに似ていますが、こちらの方が立体的にバラけて咲くので少し印象が異なります。
花の時期もヤマアジサイが梅雨の最中に咲くのに対して、こちらは梅雨明けした頃に咲きだします。

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タマアジサイ: アジサイ科(APG分類体系)

 山地の沢沿いや湿った林縁などでみかけるアジサイの仲間です。(分布は関東、中部地方に限定されるそうです)
つぼみが玉のように丸くなるのが特徴で名前の由来になっています。
花期は7月~9月とアジサイの仲間にしては遅いです。

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ヤマオダマキ: キンポウゲ科

 山地で見られるオダマキの仲間です。
ヤマオダマキには花の外側の部分(萼片)が赤紫色になるタイプと、クリーム色のタイプがあり、クリーム色のものをキバナノヤマオダマキと呼んで区別しています。

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キツネアザミ: キク科

 本来は道端や田畑の畦などの人家に近いところで見られる植物ですが、山中の林道端で人知れず咲いていました。花期は5~6月。
車のタイヤや誰かの靴裏に種が付いて運ばれて来たのかも。

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イチヤクソウ: ツツジ科(APG分類体系)

 明るい松林などで見られます。
古くから民間薬として利用されてきたのでこの名前が付いたそうです。

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※実は以前記事にしたギンリョウソウはイチヤクソウの遠い親戚なのだそうです。


きれいなシダを見かけました。
なんという名前のシダなのだろう?

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今回も、最後までお付き合いいただき ありがとうございました。

もしよろしければ前の記事もどうぞ。




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