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イメージの百人一首25「名にしおはば―」

※このノートでは、百人一首のご紹介をしています。詳細な訳や、古語の解説、詠み手の経歴などは他書に譲り、各和歌のざっくりとしたイメージをお伝えしたいと思っています。イメージをお伝えするに当たって、あたかもその歌を詠んだ歌人になったかのような気持ちで理解していただけるように、二人称を採用しています。どうぞ、お楽しみください。

【第25首】
名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられて くるよしもがな
《なにしおわば おうさかやまの さねかずら ひとにしられて くるよしもがな》

 あなたは今、逢坂山にいます。逢坂山は、京都府と滋賀県の境にある山です。そこで、さねかずらというつる草を見ています。あなたは今、人目を忍ぶ恋をしています。どうにかあの人に会いたい、とそんなことを思いながら、さねかずらを見ていると、そのつる草を伸ばして、ひそやかにあの人をたぐりよせることができたらいいのに、と空想してしまいます。

 さねかずらの「さね」には同じ音で「さ寝(=共寝)」という言葉があり、ここ逢坂山の「逢」は、「男女が逢う」という意味にも取れて、よっぽどそんな想像をしてしまうのです。

 三条右大臣《さんじょうのうだいじん》

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〈かすがとうふう〉福島県在住。小説や詩を書くほか、哲学に関する文章を投稿し、名歌をご紹介します。日本酒好き。どうぞ、よろしく。写真は、著者が若い頃のものです。

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