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いまさら観る日
今日は午前中アルバイトに。
大量の芋を剥き、大量のエビを剥き、大量のパン生地をこねる。賄いに大量のピザを食べた。
帰り道にごみ収集車が個性を出していて、つい、パシャリ。
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帰ってきて今さらながら
『パラサイト半地下の家族』を観る。
なんで観てなかったのかと後悔した。なんか重たそうだなとずっと牽制していた。
中身を開けると以外とコミカル。家政婦と揉めるシーンなどは、スイングガールズのイノシシ騒動を彷彿とさせる感じだし、中盤のテンポの良さは、オーシャンズ11そのもの。
問題は終盤のパーティーシーン。お父さんがお父さんを刺すシーン。ここがぶっ刺さった。沸々と湧いていた、気づかないようにしていた、感情の決壊。
僕らにも思い当たる節は多々あるような気がする。今日よく目にするSNSの煌びやかな世界、美談美女、金持ち、成功者。そして、確かに感じている、妬み、嫉み、劣等感。沈殿したこの感情は気づかないふりをしていても、着実に積もっている。暴発寸前のギリギリ、今際の際じゃないか?みんな?そんな風にに問われている気がした。
そして、どんなに擦り寄っていっても僕らは決して分かりあうことはできないんだと言う絶望も、お父さんが鼻をつまみながら鍵を取るシーンで感じた。あのシーンで半地下のお父さんは生きてきた全てを否定された、いや、蔑まれた。沈殿した感情が弁を突破した、最後はほんの些細なことで。
『個』が大切にされる多様性の社会、受け入れるだけでなく、戦う社会であるとも考えている。全ての意見があり、全ての人がいる、それを大事にするなら受け入れるだけでなく、対立する側面もあるはず。
まずは確かに感じたその劣等感、妬み、嫉み、を無かったことにしないようにしないと、それすら手放してしまったら人間でなくなってしまう。振り上げたナイフを下ろす理由がなくなってしまうだろう。
なんか熱くなってしまった。そんぐらいくらった映画だった。皆んなもう観てると思うけど。
便器から溢れかえる汚水の上でタバコ吸うシーンはマジでイカす。
そんな日。
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