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社会人が「アイドルの恋愛」から学ぶこと【後編】プロの仕事と罪の所在

このnoteは前回のnote「社会人が「アイドルの恋愛」から学ぶこと【前編】続出する"近視眼の愚者"たち」の続編になります。

もしまだ前編を読まれていない方がいましたら、是非お読みいただけますと幸いです。

では、早速後編に入っていきます。

仕事の中で出会う"近視眼の愚者"

前回のnoteではアイドルの恋愛に対するファン・一般の方々の様々な声の中から、個人的に反面教師になりうると感じるものをまとめて"近視眼の愚者"と呼称しました。

この段落では「なぜ"近視眼の愚者"にならない方が良いのか?」という点について、私の拙い社会人経験を踏まえて簡単に説明いたします。

まず、社会人になって一緒に仕事をしていく中でも「木を見て森を見ず」というタイプのメンバーは必ず存在します。

正直、このタイプが身内にいるとかなりやっかいです。

マネジメントをする立場の人間も「どうコントロールするか」に苦慮しますし、本人たちも「使われる側」の仕事が多くなります。

当然、成長の糧になるような「経験値がウマイ仕事」は中々任せてもらえませんし、視座を高める機会も少なくなります。

当たり前の話ですが、仕事というのは「自走出来る」ことがスタートラインな訳で、「自走が出来ない」(悪く言うと「アルバイト気分が抜けない」)というのは論外なのです。

早く一人前の仕事が出来る様に成長する上でも、自身の思考が近視眼的にならないように意識することは大切だと思います。


私の考える「プロの仕事」

「プロの仕事とは何か」と言う質問には、恐らく10人いたら10通りの答えがあると思います。

私が考える「プロの仕事」「プロ意識」を端的に説明するなら、
①顧客の期待を上回る仕事をする
②仲間(特に評価をする人間から)の期待を上回る仕事をする
③この2つを何が何でも常にクリアし続ける
と言うことだと思います。「何が何でも」です。

期待はそれこそ紙1枚分でも良いので「上回っていること」が重要です。逆に言うと紙1枚分でも期待を下回ってしまう仕事というのは、プロの仕事では無いと思います。恐らく「次の仕事がない」でしょう。

現実的な実務で言えば、「1やれと言われたら2やる」とか「期限は絶対に前倒しで終わらせる」とか「商談には必ず土産話(先方に有益になる情報)を用意して臨む」と言ったことを徹底して遂行するということです。

もし顧客の期待値が高過ぎるであれば、それをコントロールして下げる必要があります。

(この「期待」と言う部分についてはわかりにくい人もいると思うので、少し具体例を出して説明します。例えば「BiSH」をアイドルグループと捉えている人がいたとしましょう。もし彼女たちが地上波の番組で下ネタ全開トークをしているのを目にしても、「期待を下回る」と言うことはないでしょう。なぜならそれがグループのコンセプト上、恐らく顧客の「期待すること」の範囲に許容されているからです。)

「アイドルの恋愛」における罪の所在


前段落で紹介した私の考える「プロの仕事」の条件に当てはめるならば、一般的には「アイドルの恋愛」が表に出てしまうというのは間違いなく「顧客(ファンやスポンサー、関連企業)の期待を下回る」ことであり、さらに「仲間(同じグループのメンバーや事務所の社員)の期待を下回る」ことなので「プロの意識がない」と言われてしまっても仕方のないことだと思います。

逆に、週刊誌の記者の方の仕事は明らかにプロの仕事ということです。
人のプライベートを嗅ぎ回ることは決して趣味が良いとは言えないですが、実際に彼らは「期待に応える」記事を出しています。
(※もしあなたが「そんな取材方法・記事を望んでいない」と思っても、それを望む人・お金を払う人がいるから仕事が成り立っているのです。)

では、アイドルの恋愛の「罪の所在」は本人にだけにあるのかといえば、私はそうは思いません。

なぜなら、事務所のスタッフやマネージャーにとって、
・アイドルの方々を「プロの仕事」が出来るまで鍛えること
・リスク管理とマネジメントを徹底する
ということはメインの仕事であるはずだからです。

これは、ビジネスとして「商品に傷がつかないように守る(≒自分たちの商売への影響のリスクを減らす)」ということもあるのですが、それ以前に年齢が若い人を事務所として預かる以上「本人や仲間を守る方法が身につくまで指導する責任がある」と私は思います。

つまり、アイドルの恋愛が報道されてしまうと言うことは、「一人のアイドルのプロ意識」だけが問題なのではなく「事務所全体の仕事の質」が問題視されるべきだと思います。(普通に担当マネージャーに次の仕事がなくても不思議ではないレベルですね。)

最後に

以上が「アイドルの恋愛」という話題から私が学びを感じたポイントの整理になります。前後編にまたがって6000字を越えるnoteになりました笑

お読み頂いた方、駄文にお付き合いいただき感謝しかありません。

最後になりますが「誰でも仕事で失敗してしまう」ということはあります。
たった一度の失敗で「これまでの全てが無駄になる」ということも普通にあります。周りから心無い言葉をかけられることもあります。
ただ、それでも「命までは取られません」から。
失敗したら、また1からやり直せばいいんですよ。

私自身もそういう経験があります。

一方で、もし「顧客の期待を下回る」「仲間の期待を下回る」ような仕事をする人間が続けて出てきてしまうとすると、それは組織に根本的な問題があると考えるのが妥当です。
(一番イメージしやすいのは「業務過多でヒューマンエラーが発生しやすい状態になっている」というケースでしょうか)

私も仕事の中で「組織をどう変えていくべきか」を考えて実行出来る人材を目指したいと思います。

P.S  実は、"「アイドルの恋愛」における罪の所在"という段落の中で、実際には「アイドルの恋愛が表に出てしまうのもしょうがない(それこそがアイドルがアイドルたる所以である)」ということを説明しようと思ったのですが、文章量がかなり必要になりそうだったので割愛しました。

また違うnoteでお会いしましょう。

アディオス!


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