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社会人が「アイドルの恋愛」から学ぶこと【前編】続出する"近視眼の愚者"たち

前回は『櫻坂46「Dead end」の中の「continue」」』と言うnoteで、櫻坂46の新曲MVの解禁に合わせ楽曲の感想を書かせていただきました。
読んでいただいた方ありがとうございます。

今回は個人的に「アイドルの恋愛」という話題を通して、社会人の目線で学びがあると感じるポイントを整理・紹介出来ればと思います。

先にお伝えしておくと、私は人様の恋愛について外野が色々言うのはあまり趣味が良いことではないと考えています。(なのでこの先に具体的なアイドルの恋愛に関する報道内容云々は出てきません。)

一方で、「週刊誌のやっていること」自体を私は否定する気もないというスタンスです。その理屈については【後編】まで読み進めていけば理解いただけるかもしれません。

では、本題に入ります。

アイドルの恋愛の話題に現れる"近視眼の愚者"たち


アイドルの恋愛にまつわる報道が出る度にファン・一般の方々含め、実に多様な声が飛び交います。しかし、個人的にその殆どに納得したことがありません。

よく見かける意見を大別すると、下記のようなものでしょうか。

自由恋愛至上主義者
(「アイドルだって人なのだから、恋愛をして非難されるのはおかしい」の一本槍)

リアリスト気取りマウンティングゴリラ
(「付き合えると思ってたの?はぁ〜?仕事しろ!金稼ぐ努力しろ!」
  ...えーっと...はい......で?)

プロ意識を語るプロアルバイター
(「仕事なのだからプロ意識を持て!」と言うが肝心の「プロ意識が何か」は説明できない)

彼らの意見に納得感を得られない原因は、その意見が「あまりにも近視眼的過ぎる」と言うことかと思います。

・その話題特有のポイントを押さえずに、一般論をごり押してくる
・理論武装した気で語気を荒げるが、全く本質を突いていない
・自身の主張の正しさを支える理屈が脆弱であり、説得力がない

こうした手合いは「アイドルの恋愛」と言う話題に関してだけでなく、あらゆるジャンルにおいてことあるごとに登場します。

彼らのような人々を反面教師として、ここでは"近視眼の愚者"と呼ぶことにします。

ここからは彼らの特徴を紹介していきますが、このnoteを読んで頂いている皆さんには「どうすれば近視眼的な考えに陥らずに済むのか」を考える一助となれば幸いです。

自由恋愛至上主義者の盲目


まず大前提として、分別のある者同士であれば基本的に「誰と誰が恋愛をしようが自由」だということは私も同意です。

(この理屈を人によっては「恋愛は憲法上の権利が〜」とか色々小難しい話を並べる方もいます。私は単純に「人が人を好きになる気持ちは止められない」ということで説明に足ると思っています。
また、それに対する「いや、日本では歴史的には自由恋愛というものはなくて〜」という類は本質から外れ過ぎるので割愛します。)

なので前段落で登場した自由恋愛至上主義者の理屈は、決して間違っている訳ではないと思います。

ただ、彼らが「アイドルの恋愛がなぜ問題になるのか」と言うポイントを全く考慮していないとすると、それは「アイドルの恋愛」の話についての意見ではなく"個人としての恋愛の価値観"か或いは"基本的な権利"について述べているに過ぎないと私は思います。

別の例で例えるなら彼らの主張は、
「学校の生徒指導係の教員が、実は風俗通いをしていた。」
という話題に対して、
「先生だって人だから性欲もあるし、合法的なお店を利用するのは自由。」という話をしているのと同じに聞こえます。

確かに理屈は通っていますが、大事なのは「その理屈を踏まえた上でも、嫌悪感を抱く人/非難をする人がいる」ということです。
その事実を認めた上で、
・その嫌悪感の正体は何なのか
・非難されることに妥当性があるのか
ということに目を向けるというのが本来の思考の出発的だと思います。

特集!リアリスト気取りマウンティングゴリラの生態

個人的にこのnoteを書き始めて一番テンションが上がったのが、この「リアリスト気取りマウンティングゴリラ」という言葉を思いついた時だったので、やはり私はあんまり性格の良い人間ではないのだと思います笑

ではゴリラのゴリラたる所以、その生態を紹介しましょう。

・大したことを言っていないのにすごい語気が強い
・「アイドルと本気で付き合えると思っているアイドルファンが相当数存在している」と勝手に思い込んでいる
・「オタクより金持ちの方が良いだろ」と自分もオタクの端くれなのに謎のマウンティング
・ショックを受けているファンに「オレは仕事をしている!アイドルと付き合える日に備えて、自分磨きをしてるんだぜ!」という謎のマウンティング
・「現実を見ろ!」という本人が、恐らく世の中のことをあまり知らない

ハッキリ言うと人の出会いや恋愛は理屈じゃないです。

確かに、特に男性は経済力があるに越したことはないでしょう。
ただ、「何かの数字が大きい方が強い」と言う子供じみたロジックを人関係(友情や恋愛)に持ち込んでも上手くいかないと言うことは、人間社会では広く知れ渡っていることだと思います。

残念ながらゴリラとは会話ができません。彼らにそれをわからせることはかなり難易度が高いので、私は「見てはいけないものを見てしまった」と思ってなるべくスルーするようにしています。

ってか、そんなこともわからないやつとは1ミリもお近づきになりたいと思わないのは私だけですかね笑

プロ意識を語るプロアルバイターによる無自覚なリンチ

私自身が社会人ということもあり、やはりアイドルの恋愛の話題についても、個人としての自由恋愛を認めつつ「仕事人としてはどうか」という視点でついつい考えを巡らせてしまうと言うのが本音です。

そうした視点に立っているからか、特にプロ意識を語るプロアルバイターの方々について「それは如何なものか」と思うことが多々あります。

彼らの主張は端的に言うと「仕事なんだからしっかりやるべきだ」「プロ意識が低い」といった内容で、それ自体は話題に適したものだと思います。

ただ、少し意地悪な見方になってしまいますが、じゃあ彼らは当然「『仕事をしっかりする』『プロ意識を持った仕事』とはどう言うことか」について自分なりの理解・解釈があると言うことでしょうか。
(まぁ、それがないことが透けて見えるので、私は「プロアルバイター」(言われたことしかしない人)という言い方をしているのですが)

個人的にはアイドルの方々というのは、若くしてプレッシャーのかかる舞台を数多く経験していますし、ファンの期待に応えるパフォーマンスを発揮すると言う意味では、恐らく同年代の若者の中では圧倒的にプロの仕事をしている方々だと思います。

そうした方々に「プロ意識を語る」もしくは「プロ意識が低いと非難する」のであれば、それなりの答えを持った上で発言するべきだと私は思う訳です。何より、恋愛自体は本来個人の自由なもので、非難されるべき行動では無いのですから。

もしそれが無いとするなら、彼らのやっている行為はともすれば「"仕事で失敗をした人間"に対して、代替案も、改善案もないままに、ミスだけを一方的に非難する行為」と紙一重であり、恐怖を感じます。

これはあくまでも個人の見解で、偏見もかなりあるのですが、
「自分は客だから、適当な仕事をしている奴には文句を言っても良い」
と思っている人というのは、プロ意識云々の前に「そもそも仕事の経験自体が浅い」のではないか
と思います。

なぜかというと、仕事の経験がそれなりにある人間なら、何か問題が発生した時に重要なのは「ミスをした人間を責めること」ではなく、
・「どうしてそのミスが発生したか」という原因の究明
・「どうすればそのミスの再発防止が出来るのか」という仕組み作り
であり、
・いい加減な仕事をした人間を糾弾したとしても、根本解決にならない
ということを知っているはずだからです。

応援しているファンの方々の「裏切られた」という気持ちを考えると、「文句の一つも言わなきゃやってられない」というのもすごくわかります。

ただ、その気持ちをぐっと堪えて、やはりもう少し建設的な発言がSNSや色々なコメント欄でも増えたら良いなぁと期待しております。

因みに仕事の「し」の字も知らない奴に、「お前ってプロ意識低いよな」とか「お前の仕事最悪だよ」とか言われたら、私でもすごくストレスを感じますし、傷つきます。

なので、私はどんな相手に対しても「仕事に関すること」について非難することは極力控えるよう心がけています。

後編予告

ここまでお読み頂いた方、本当にありがとうございます。

次回のnoteでは、「社会人が「アイドルの恋愛」から学ぶこと【後編】プロの仕事と罪の所在」と題して、
・「私が考えるプロの仕事の定義」の簡単な説明 と、
・その定義に当てはめた場合の「アイドルの恋愛」の問題点
についてまとめていきたいと思います。

では、次のnoteでお会いしましょう。

アディオス!

無事、後編を書けました!こちら


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