お菓子のおともは大体コーヒー牛乳

 実家には、夕食後に必ず果物が出て、その後に大体みんなアイスを食べる、という習慣がある。アイスは、確か最初からではなかったと思うが、果物だけなら少なくとも30年は続いていると思う。
 以前にも書いたが、母は料理が好きかつ栄養士の資格も持っているため、栄養学的な何かを考慮して果物を出しているのかな、と思っている。もしくは、コース?としてちゃんとデザートで締めたいのかもしれない。真意は聞いたことはない。
 いずれにせよ、そんなわけで、一人暮らしの今でも果物を食べたいという欲求は出てくるのである。
 と言って、さすがに果物を冷蔵庫にストックしてはいない。旬の果物って高いもの。あと一人分ってけっこう難しい。今は数種類の果物を詰め合わせたカットフルーツだって売ってはいるが、そうそう手は出ない。

 そうなると必然的に手が出るのはお菓子となってくる。割と安価で、量も調節できるし、食後にちょっとつまむには最適だ。甘いのもしょっぱいのもいける。栄養学的なところがあったなら母よすまん。
 大体、ポテチ少量もしくはおせんべいと、クッキーもしくはチョコ的な何かをお菓子皿にいれ、コーヒー牛乳とともにいただく、というルーティン。えらいもので、夕食の量はそれを含めて調節するようになってしまった。食べすぎにはなってないと思う。
 もしかすると、お菓子なんて食べずに夕食でちゃんとまかなえ、とお怒りの方もおられるかもしれないが、長年、ご飯としての夕食とは別にデザートを食べてきた身としては、それぞれで得られる満足感というか満腹感は違うのだ。精神的充足までをも得るためには、デザート(お菓子)を食べることが必須であり、厳かに言ってみればそれが儀式なのである。デザートは別腹だ。精神的な意味で、正に別の腹に入っていると、そう思う。

 お菓子が、やっぱり果物になったり、アイスになったり、ヨーグルト(たまに+ゼリー)になったりすることはあるが、いずれにせよ食後に何かしら食べることで、私の一日の摂取は一息つくのである。

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