親のホンネ
娘よ、少し残念なお話をしようか。いや残念ではなくて、親の本音というか、わたしの本音の話をしよう。
あれやりなさい、これやりなさいと、わたしは偉そうなことをことを言っているけど、実はわたしもかなりできていないのよ。
本当にいろんなことができていなくて、苦労しているから、あなたもやっておきなさい的な常套句を言いたいわけではないくて、あなたに対してもちろん言葉に出して言っているんだけど、どっちかというと本当は、わたし自身に言い聞かせているのよ。
マジで気をつけたいし、悪い習慣はあらためたい。
何日か前に、「この本買ってほしい」と言っていたよね。
「今ある本を読んで、内容と感想をお話してくれたら、買ってあげる」って言ったけど、本当のところは、わたしも本をたくさん買ってしまっていて、読んでいない本もたくさんあるんだ。
読みたい本がたくさん本屋やネットにあるもんね。
買いたくなるよね。
わたしはあなたに伝えてから、少し反省したんだ。
わたしも本を読んだら、あなたに内容と感想をお話するようにするよ。
大人の本だって、わかりやすく説明すれば、あなただって、わかるもんね。
今日は、公文の宿題の話をしたよね。
一日を細かく区切って、起きて1枚、ごはん食べて1枚、おやつ食べて1枚、寝る前1枚みたいに、少しづつをたくさんやれば、積み重なって、気づいたら結構な枚数の公文のプリントをやり終わっていることになるんだよ。
でもこれ、わたしも途中でくじけてしまう。
今、九九をやっているみたいだけど、九九を覚えるより、はるかに難しいことなんだよ。
でも難しいことだからこそ、この積み重ねることができる人は大きな成長ができると思うよ。
だからわたしもあきらめていないんだ。
どんなことでも少しづつ、細かく、長く進めることができれば、人はすごいところまで行けると思う。
一緒に学んでいこう。
大人であっても完璧な人間なんていなくて、子の姿を見ながら、子と一緒に人間性を磨いていくチャンスを与えられたのが、親なんだと思うよ。
だから一緒に成長していこう。
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