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熱烈中華飯店

前回のタイの回と前後しましたが。。
タイ滞在中でも思い入れの深いノンカーイで出会ったある中華料理やの話。

タイのなのに中華料理!?
気になった方はぜひ読んでみてください。

ここからが当時の日記です。

2012.2.8 
ここはタイ北部 ノンカーイ
のんびりという言葉が似合う町。
僕らはタイ バンコクの喧騒に疲弊し、ラオスに向かう途中、
この町にたどり着いた。
この町はタイとラオスとの国境に面し、そこには、かの有名なメコン川が流れる。
夕日の頃。
川沿いを歩くとすぐにこの町からみえるメコン川の虜になってしまった。
一日中眺めていられるとさえ思えた。

この町でふと立ち寄ったリサイクルショップで一人の日本人のおじいちゃんと出会った。
若い頃は世界中を旅した経験をもつおじいちゃん。
戦時中のベトナム、南米のメキシコにもいったことがあるんだとか。
その中でもタイが一番好みらしい。
いまでは、タイとラオスを行き来して楽しんでいるようだ。
(ビザが不必要な14日以内で両国を行き来している)

このおじいちゃん。
話を聞いていると
ノンカーイのグルメに相当詳しい。
この町のグルメ情報をいろいろと教えてくれた。
その中で特に僕らが気に入った店がある。

そこは、中華料理を振舞う露店。
(実際にはチャーハンしか注文したことがないため、中華料理屋かどうかはさだかではない)
一通りが著しく少なく、知らなければ確実に通りすぎる店。
このお店。
とにかくチャーハンが美味い!
しかも大盛り。
さらにスープが付く!
なんとそのお値段40B
日本円にして100円!!!
コストパフォーマンスはんぱない。
そして何故か懐かしさを感じる味なのだ。
僕らはこの懐かしさはなにかを探ることにした。
見てみると、白い粉を大量に入れている・・・
ま・・・まさかこれは!!
あ・・・
あ。
味の素。

間違いない。
(ベトナム・カンボジア・タイと旅してみて、みんな知っている日本語ワードはこれ!)

僕らはこのチャーハンに惹かれ、2日間滞在のうち、3回この店に通うこととなる。
そこまで通った理由は、味のみにあらず。

この店のおじちゃん、おばちゃんがいい味を出しているからでもある。
彼らはこちらが解らずともお構いなしにタイ語でひたすら話しかけてくるのだ。
終いには食材の名前をなんでもかんでも教えてくる。
その様子、まるで弟子にしようとするがごとく。

なんとかジェスチャーやものを使って彼らとコミュニケーションをとり更に打ち解けると、一枚の写真を見せてくれた。
そこには、僕らと同じくらいの年頃の青年2人がうつっていた。
聞くと彼らは息子で、今は別々のところに住んでいるようだ。
もしかしたら僕らをダブらせてよくしてくれていたのかもしれない。
そんな気がした。
(確かにどこかセキネに似ていた)

このおじちゃん、おばちゃんとの思い出に何か残したい。

そう思った僕らは2枚の写真をあげることにした。
1枚は、おじちゃん、おばちゃん、僕らの4人で写った写真。

もう1枚はチャーハンの写真だ。
じつは、このお店、きちんとしたメニューはなく、タイ語を理解していなければ注文できないのだ。
実際、グルメおじいちゃんがいなければ注文できなかった。
異国の旅で助かるものの一つに写真入りメニューがある。
これがあるだけでちょっと安心。
そこでこの僕らが惚れたチャーハンの写真をあげることにした。

裏には
チャーハン100円
good taste!
という文字を添えて。

この旅での経験が活かせたような気がした。

この町を訪れた日本人が、このチャーハンに巡り合えますように。


実はこの話には続きがあって、

数日後に風邪をひいて寝込む事になってしまう。

一緒に旅をしていた友達(セキネ)が店を訪れ、そのことを話すと、

俺のためにお土産におかゆと薬草を手みやげにくれたのだ。

言葉が通じないため、風邪だったことを理解したのかは不明。。笑

だけど、確かにそのあとよくなった。

なにより気持ちがうれしかったのをいまでも思い出す。

写真活用してくれているかなぁ。

また行きたい。

希望あれば、google mapで場所メモしているので教えます!笑



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