見出し画像

【わんこレーダーとおかんの教え】

むかし実家で雑種のミルという名の犬を飼っていた。
なのでうちの姉妹はとくに犬が嫌いということはない。

まぁ、かーちゃんの犬話もないこともないけど、これはまたの機会にとっておこうと思う。

ところで世の中には、いぬ派、ねこ派という言い方があるけど、今日はこのいぬ派ならぬ、犬嫌いの話になる。

1番下の妹の子どもがまさにこれだ。わたしの姪っ子。
クリスマスにはわたしにチェキを押しつけられる予定になっている笑。

その姪っ子。ある日母親に連れられて遊びに行った先で突然小さな子犬に遭遇したらしい。

姉妹のうち下の子は全く平気だったらしいのだけど、上の子は生まれてはじめてみる自分たちとは違う生き物に驚愕したらしい。

彼女はその日から犬はもってのほか、あげく猫さえもダメになり、ほぼ軍事レーダーのような正確さで100メートル以上先に歩いている犬を発見・追尾し、犬嫌い😠!、猫嫌い😠!と叫ぶようになってしまった。

困ったのは母親である。どこに行くにしてもまだ小さいわが子を連れて行かねばならない。

いっぽう最新鋭のレーダーを搭載している彼女はその後も技術革新?を繰り返し、某国のアイアンドームさながらに鉄壁の防御を誇っている。

外出のたび常に犬嫌い😠!、猫嫌い😠!と、大声で叫ばれては母親として立つ瀬がない。

しかし母親は強かった。

そんな鉄壁な防御を誇る彼女のレーダー網をいとも簡単に潜り抜け、制空権を無力化してしまった。

なんてことはない。

母親は娘の犬嫌い😠!猫嫌い😠!の言い分を「逃げるな」と一喝し封殺したのである。

さすがはかーちゃんの妹である。いちお私もかーちゃんの妹だけど今はおいとく。もう母親を「おかん」と読んで妹を讃えてやって欲しい笑。

意外に犬嫌いな場合、嫌い嫌いと逃げ惑う人に限って犬は追いかけるということを母親は知っていたのである。

もちろん犬からわが子を守ったうえでの一言である。

母親は長い人生に次々と訪れるであろう試練に対して逃げることなく立ち向かえと娘に教えたのであろう。知らんけど。

といってもまだ犬嫌いは治っていないようだ。。。
どうする妹よ?

子育ての難しいところではある。。。


…ていうお話。

[投稿にあたりfeaturecompassさんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]

20231222



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?