【〜たかった】
医師になりたかった。人を助けることができるから。
俳優になりたかった。いろいろな人生を送れるから。
教師になりたかった。子どもと一緒に学べるから。
歌手になりたかった。華やかな世界に憧れたから。
公務員になりたかった。安定した生活ができるから。
会社員になりたかった。ボーナスよさそうだから。
操縦士になりたかった。世界の空を飛べるから。
研究者になりたかった。研究に没頭できるから。
小説家になりたかった。なんか立派そうだから。
まだまだなりたかったものはいっぱいあった。
小さいころは無限の選択肢があった。
知らないうちに時間だけが過ぎていった。
いや知っていたけど立ち向かう勇気がなかった。
立ち向かう方法さえ知らなかった。
今になって気づいても時間はまきもどせないんだ。
今は写真家になりたい。
フォトグラファーじゃない。
Photographerでもない。
写真家なんだ。
写真家になら言うだけでなれる。
自分がそう思えば立派な写真家だ。
だから写真家になりたかった。にはならない。
でも断じてフォトグラファーじゃない。
この違いがあなたにはわかりますか。
私は今日から市井(しせい)の写真家になる。
ねぇ、生活はどうすんのよ、急に現実が襲いかかる。
でも私は写真家になりたいの。
それ以上に私は撮りたいの。
マイヤーのように撮りたいの。
彼女のように生きたいの。
気のすむまま撮り歩きたいの。
いっこだけだよ。いっこだけ。
たったひとつ自分の気持ちを出したっていいじゃない。いまさら感はあるけど、いいじゃない。
だって、これが私のやりたいことだもの。
気づいちゃったんだもの。
...っていうお話。
[投稿にあたりpasteltimeさんのイラストを使用させていただきました。ありがとうございます。]
20231227
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