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【写真&ミルク foto e latte −1】

〜雲雀のように〜

決めた。これまでのジンクスを破るため。
今日は気分がいい。

寒くなるまでに使い切ろう。
真冬には手がかじかんでシャッターが切れなくなる。

暑かった夏も過ぎて、短い秋を越えれば、厳しい冬が訪れる。来月半ばにはそろそろあの虫も飛び交うだろう。その後は必ず雪がふる。

今日は久しぶりの快晴

準備をして颯爽と家をでる
いっそう気持ちが晴れやかになる。わたしの周りではひばりが軽やかに踊っている。せわしなくひばりではない。ハイドンさんのひばり。なぜかおじいちゃんが大好きでずっとレコードがかかっていた。

いつものバスに飛び乗る。今日は少しすいてる。
このまえの子はいないけど、わたしはやっぱり手すりにつかまり立っている。これはもう仕方ない。

バスを降りるといつもの歩道橋に登る。
階下には街を行き交うバスの群れ。

いつもボロボロの階段。長く寒い冬のあいだに錆びきって向こうが覗けてしまう。大丈夫かしらと思いつつそこではいつものルーティンワークが始まる。

さっとバックをあけカメラを取り出す。
片手にくるくるっとストラップを巻き付ける。

晴れ渡る青空だ。
きっと今日は素晴らしい日になる。
わたしはこの街の空高くからシャッターを切る。
この街の夏告げ鳥のように。

...っていうお話。


街を行き交うバスの群れ
向こうが覗けてしまう

🍙ひばりは春よりもどちらかというと雪どけころのイメージがあって、夏っぽく感じるので夏告げ鳥ってことでお願いします笑。

🍙ハイドン、1970年作曲、弦楽四重奏曲第67番
ニ長調 作品64第5、「ひばり」

🍙おまけ写真。勝納川では鮭の遡上が始まっている。

わかりづらいけど…

撮影場所:小樽市稲穂、港町、勝納町
Photo by かしるい

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20230922

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