A5・B6・A6小説同人誌の違いとサイズの決め方を教えて!
テンプレが……メジャーな大きさのテンプレがそろいました~~~~!!
イエイイエイイエイイエイイエイイエ~~!!!!
というわけで、全て弊社のテンプレでまかなえる!
迷いがちな、A5・B6・A6同人誌のサイズの決め方ガイドを主観で語るザウルス!
A5……漫画同人誌でいま一般的なサイズ。A4の半分
B6……青年誌の漫画単行本やゲームのノベライズで一般的なサイズ。
A6……文庫サイズ。A5の半分
■気になるお値段の違い
ページ数が少なくなるA5は安くなりがち、多くなるA6文庫は高くなりがち。……じゃあマイナーなB6はどのくらいの価格なんですかィ!?
結局予算がモノ言うことも多いので、比較してみました!
条件は、キリよく100部オンデマンドで固定。A6とB6はカバー付きで、A5は二段で表紙にPP。一般的な装丁かな~と思う。
弊社テンプレに自作小説を流し込み、5万字/10万字/14万字と、字数ごとに3パターン出してみました。いろいろ適当です。
ちなみにちょいのまさんは低価格帯代表、スターブックスさんは高価格帯代表。どちらもその価格帯の中で使いやすく親切で、印刷クオリティが高い……と思っている印刷所さんです。
※たいていの印刷所の価格は、この中間に入る
5万字だと、A6とB6でそんなにページ数に差は出ないけど、14万字の場合はかなり違うの、なんだかおもしろい。
同じ文字数の場合、A6とB6どっちが高いかは、印刷所によって違うんだ。へ~。ただ誤差の範囲内なので、値段を理由に選ぶことはなさそう。
分かったこと:
「赤字対策ならA5二段組」「黒字対策ならカバー付き文庫」になりそうですね。他は好みなンじゃあ!
■文字数と本のサイズ
本のサイズ選びについて、お値段の次に重要なファクターが、文字数! なんですけど……たいていの場合はどれでもええです。
A6文庫・B6を断念せざるを得ない物量って結構レアケースなので……。
なんとなくのオススメだけど、文庫は背幅2センチ強まで、A5は3センチ弱までが読みやすくおすすめで、それを超えるとちょっと大変……。
手持ちの同人誌の背幅を測ってまわったけど、家にある本だと、参加者がすごく多いアンソロ含めて最大2.8センチでした。
ちなみに分厚い文庫向けの薄々の紙があるワンブックスさんでも、申込上限が600~700Pほど(背幅3センチまで)でした。やっぱこれくらいまでが持ちやすいよね。
ちなみにそれ以下は、結構自由に選んでOKです。
2万字くらいの文字数でも、「薄いからこそA5」派と、「ちょっとでも厚くするなら文庫」派がいて、どっちでもOK!
少文字数の場合は、嵩高紙(軽くて厚さがある紙)を使うのがオススメ!
たとえば、5万字でA6文庫126ページでも、紙でこれだけ本文の背幅が変わります。1.7倍くらい!
・モンテシオン(嵩高紙)……背幅8.8mm
・プリンセスノベル/淡クリームキンマリ57kg(薄々)……背幅5mm弱
◎厚い文庫は注意深く読みやすく!
上記の無難ガイドは、あくまでいちオタクの主観で「これくらいが一般的かな~」を勝手にはかったものです。
京極夏彦先生で1408ページ厚さ5.4cm文庫の前例があることにはあるので、過去に出した本を振り返って落ち込むとかはしなくていいです!前例あるから!
ただ、プロが作る鈍器や辞書は印刷のプロによるえげつない配慮・独自開発の紙なども含まれているので、素人がノー配慮・ノー考慮でやるのはちょっと読みにくさリスクが否めないかな~と個人的には思います。
※厚すぎて辞書くらいの「鈍器本」の評判はその……ものすごすぎると読みづらいという声も一部あるので……結局紙次第だけどね!あとは自己満足の世界
本のサイズが小さくなればなるほど、厚ければ厚いほど、開きづらくなる。
つまり、文庫がいちばん難しい!
もし文庫で500P以上、もしくは背幅2.5センチを超える本が作りたかったら……超無難にいくなら分冊やサイズアップの検討をおすすめします。
でもどうしても文庫1冊で出したいなら、かな~り配慮してあげるのが推奨だドン!
配慮例①
ものすごく薄くて柔らかくて軽い紙を使う
↓くわしいレポ これめちゃくちゃよかったです
↓ワイの446Pレポ
配慮例②
PUR製本とか使う
あまり詳しくないんだけど、なんか分厚い本でも開きやすいみたいです!
(800P超えの作例がありました)
■見た目の違い
文字組を比較してみようのコーナーです。画像だと横幅が全部同じになります。
※全部弊社のテンプレです
↓B6テンプレを二段組に変更した場合。
並べた画像も作ったぞい!
弊社のテンプレだと、A6文庫がいちばん「ページ数を節約するため文字を詰めるぞ!」という思いが込められています。上の余白を増やすカスタマイズがおすすめ。
一番ゆったりと組んであり読みやすいのは、B6一段です。こちらは唯一のデフォルト9ptです。
■比較一覧表
表でまとめてみたドン!
「一目で小説と分かる」……B6以上の大きさは、即売会でパッと見漫画と誤解されることもある。気にしなくてOK
「絵を大きく見せたい」……書いてもらった表紙をバーンと見せたり、漫画との合同誌だったりするなら、A5がおすすめ。
「ページ下真っ白予防」……1段組は、短文セリフが続く個所はページ下部が真っ白になる。2段組だとみちみちに詰められる。あまり気にしなくてOK
紙選びについては、ペチカちゃんが詳しいガイドを出しています。
■私見つぶやき
…………この表だとパッとしないけど、B6は、A6とA5のいいとこどりなんですよね~。前から言われてたけど、マジでそう。
ちなみに自分は、A5で数冊出す→ここ数年は文庫派だったけど、最近出した長編2本立ての本は25万字。文庫だと600ページ超えで、個人的には読みづらいかな~という量だ。
分冊した方が色々いいのは分かってたけど、どうしても1冊で出したい!!という自分の欲望を優先して、文庫からサイズアップさせ、はじめてB6の482ページで出しました。結果、よかった~~~!!読みやすい!!商業感出た!!どっかでレポ書くかも。
個人的な好みとしては、A6文庫とB6(一段組)が好き!
文字数が14万字以下ならA6、それ以上ならB6で出そうかな~と思ってます。嵩高紙のモンテシオン使いたかったらB6っていう選び方もあり。
あとは、ジャンルやシリーズで統一するとかね!
メジャーな大きさは一通り出せたので、テンプレを活用してもろて簡単に同人誌、出してみてくださ〜〜い!!