【相談】おしゃれなタイトルのつけ方を教えて!
■相談
■過去記事&なるほど系に絞ります
お心遣いまでありがとうございます!
おしゃれなタイトル、憧れますよね~わかりますワ~!!
過去タイトルの付け方について、「クリックしたくなる訴求力があるといいよね!」という方針で書いてきました。
何かしらヒントがあるはずなので、よかったらご覧くださいまし!
「読み返して意味が分かるといいよね」あり↓
商業作品タイトルを集めて分類してみた(有料部分)↓
ただ、過去記事だけではこのニーズにこたえられないので、考えてみますネ!
……ごめんなさい!エンタメ小説記事の中で、(アマチュア一次創作向けに)「エゴサ検索しづらいシンプル一般名詞は、プロでないなら避けたほうが無難」(例「秘密」「穴」)と言っています。許して!
「なろうからプロデビューしたいわけではない」「エゴサしない」なら全然大丈夫です!ごめんなさい!
「一つの単語や一文、短いもの」については、作中のを抜き出すとか、テーマとか、リンクした語とか、いい感じに作れるといいですよネ!
…………すみません、短か部門は「理論」が提供できないので、なるほど系を解説させてください!
◎なるほど系のキモは「欠落」と「補完」
読後に「なるほど」と思わせるには?
いい感じに分かりにくくし、迂遠にし、飛躍を作り、わざと「初見では分からない」を作ることです。
で、「読んだら分かる情報」を組みあわせることで意味が通るようにする。
最初からピースが欠けたパズルにしておくイメージですネ。
分かりやすいのはホームズの「まだらの紐」でしょうか?
「まだらの紐」という初見ではよく分からないワードが事件の真相となっていて、ホームズが解き明かすと同時に意味が分かる。意味が変わる。
「氷菓」や「すべてがFになる」もそうですネ❣
本文中で探偵役や狂言回しがパズルのピースをはめてもいいし、本文中ではピースのみ提供して、読者の気付きに任せるのもOKです。
以下は、主に「初見で知っている人が少ない」「ひらめきが必要」「フェイクがある」系の「欠落と補完」パターン集です。
◎メタファーやアレゴリーもおしゃれ
連想ゲームみたいなメタファーもいいですネ!
社畜で心身を壊したキャラを「壊れた歯車」、自分らしくいられる温かい場所を「ひだまり」にするなど。
これらも、読み終わってからは「これを指してたんだ!」と分かります。
メタファーについては、地の文記事(有料部分)で詳しく解説してます。
メタファー(たとえ)と似ていて、というかほぼ同じのもあるけど、文字の読めない民衆向けにかかれた昔の西洋絵画は、意味を託された表現がよく見られます。
シンボルのほうがアレゴリーより普遍的な概念を表し、アレゴリーはなんか直感的に分かるやつらしいです。詳しく知りたい方は調べてみてネ!
こういうのを読むと楽しいですヨ!
たとえば「林檎の里」とか初見だと可愛い系のタイトルでも、読んでみたら「罪だらけやないかい!原罪だこれ!」「茉莉也ってキャラはマグダラのマリアが元ネタじゃん!」「てことはあのシーンは失楽園をさしてる!?」など分かって気持ちいいかも!
◎ダブルミーニングや同音異義語もおしゃれ
「【推しの子】」「Dr.STONE」「葬送のフリーレン」もタイトル回収が痺れますね!
これらは初期にタイトル回収の1回目をしておいて、忘れた頃に別の意味で2回目のタイトル回収をするんです。アツすぎる!!
ネタバレってほどじゃないけど、一応黒背景にしておきます。
「【推しの子】」……1回目の「推しの子」は推しが産んだ子供という意味
2回目の「推しの子」は「アイドルの推し」という意味
「Dr.STONE」……1回目の「Dr.STONE」は石鹸に使っている。
2回目の「Dr.STONE」は「石化を利用して怪我を治す」意味
「葬送のフリーレン」……1話読んでの「葬送」で受け取る意味は親しい人を見送るという意味
タイトル回収での「葬送」は「魔族をせん滅させる」意味
これ、なんでしょう……フェイクでは全然ないけど、「解決済みの謎」は終了したものとして読者の頭から抜けます。
そんな状況で2回目をやると、予想外になるので「うおおおお!」ってテンアゲはなはだしいんですよネ。
ミステリーで、死んだと思わせたら犯人の選択肢から除外できる裏技と似ていて、読者を油断させることができるのでオススメです!
また、同音異義語やダジャレも時にはかっこよくなります!
「かけた男」というタイトルにして、読んだ後に「欠けた」「賭けた」「駆けた」など意味が分かる感じ。
一人の人間が全部やっててもいいし、「欠けたA」「賭けたB」など、キーパーソンがそれぞれ受け持っててもOK。
ミーニング当たり判定を増やせるのでオススメです!
◎知ってる人が少ないのもおしゃれ
逆にポピュラーな気もするけど、ギリシャ神話や北欧の神話からキーワードを持ってくるとか(アリアドネの糸・ドラウプニルの雫)、哲学用語から引っ張ってくるのもアリですネ(ヘラクライトスの川・オッカムの剃刀)。
大抵の人が知らないこと(欠けたピース)なので、その意味を解説するだけでもいい感じになります。
図書館や本屋さんで○○辞典とかビビッときたものをあたりましょう。ざっと何かを知りたい場合、ネットより本がオススメ❣
マイナーなことわざ、熟語、キーフレーズもかっこいいですね。
たとえば、「渡る世間に鬼はない」的な話を書いたけど、ことわざそのものだとひねりがないな〜ってときに、この辞典で外国バージョンをあたる
→「世に善人の絶えることなし(ロシア)」
→「悪魔は絵に見るほど黒くない(西欧)」などいい感じにできそう❣
芸術分野だと、アリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」、讃美歌「恵みの光は闇路を照らし」など引用してもカッコイイ!
思いつく限りの「おしゃれ・かっこいいタイトルのつけ方」を解説してみました。何かお役立ちできたら幸いです!
「アイディア出し」も迷うのも果てがないので、ある程度「これだ!」と決めたら勇気をもってそこで決定しましょう。最後は気合!
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