【マロ返】二次創作作品のタイトルのつけ方
■悩みのキモ
作品タイトルがどれも似通ってしまう、マンネリ気味
■状況
・8年同じカプを書いている
・二人がまったり穏やかに過ごす話が好きで、よく書く
・ググれば出てくる「タイトルのつけ方」は実行済み
・お題サイトもたまに参考にする
桃栗三年柿八年お嬢様!? リスペクトわね……。インターネット・八宝菜をどうぞ!
あ~~~……ああ~~~~……。これは難しいわね……。
すべて書いてある通り、そう、8年かつ同じ傾向となると、これはもう仕方ないわ……! ごめんなさい、あまり頼りにはなれないわ。
作品にあったタイトルをつけるということは、作品傾向が同じだと当然タイトルも似てしまいますわ。
まずは他のお嬢様向けに一般的なつけ方を、その後に「行き詰まったらどうするか」考えてみるわね。
■一般的なタイトルのつけ方
例として、有名な「ごんぎつね」に別のタイトルをつけてみるわね。
①キーワード、核心となる名詞
「ごんぎつね」(元タイトル)
「くりの贈り主」
「神さまの正体」
商業作品だと、主人公の名前をそのままつけるような感じが主流よね。(「ドラえもん」「GS美神」など)
二次創作だとそうもいかないので、話のキーワードや核心の名詞を拾ってつける場合が多いと思うわ。
②文章やセリフの抜粋
「ごんはくりを拾って」(地の文より)
「ごん、お前だったのか」(セリフ)
作中からいい感じの箇所を抜き出すやりかたね。
商業作品だと「君の膵臓をたべたい」「吾輩は猫である」とか。
③ことわざやパロディ
「覆水盆に返らず」(そのまま)
「きつねも鳴かずばうたれまい」(もじり)
有名な曲名や、外国のことわざを使う場合もあるわね。定型句とか。
これは持論なのだけれど、「恋とはどんなものかしら」はメチャメチャ人気タイトルね。大きなおジャンルにはかならずこの名前の話があがっている気がするわ。
④後日談や作中の疑問の答えになる文
「彼は二度と銃を使わなかった」(後日談)
「ああそうさ、おれだよ」(問いかけへの答え)
「問いかけへの答え」の例だけど、たとえば「ごん、お前だったのか。いつもくりをくれたのは。」という問いかけで小説を終わらせる。
で、タイトルは「ああそうさ、おれだよ」にする。すると、読み終わった後にはじめてタイトルの意味が分かる作品になるわ。
⑤あらすじや傾向の説明
「いたずら狐が反省してくりを運ぶが誤解されたままズドンされる話」
「現世追放~今更ごんがくりをやっていたと気付いてももう遅い~」
いわゆる長文タイトルですわね。
人によっては好みじゃない場合もありますけれど、一次創作の場合は特に、タイトルでなんとか興味を惹かなければいけないので、あらすじタイトルになりやすいわ。
■二次創作で避けた方がいいかもしれないタイトル
一般人との住み分け・検索避けの観点からすると、ずばり原作名やキャラ名フルネームそのままはおすすめしないわ。(二次創作OKのジャンルなら、ガイドライン参照)
例えば原作に「斎藤ダニー係長」というキャラがいる場合(原作では「斎藤係長」と呼ばれている)
・「斎藤ダニーの憂鬱」……フルネームは、キャラ名で検索した一般人の目に触れるおそれがあるので避けたほうがいい。
・「斎藤係長は動かない」……原作での呼称そのままなので、避けたほうがいい。
・「史上最強の弟子 ダニー」……よほど特徴的な名前でなければセーフ。「ダニー」で検索した時このキャラしか出ないなら注意が必要かも。
・「からかい上手の斎藤さん」……一般的な苗字なのでキャラ名で検索したときにひっかからないと思われる。セーフ
・「めちゃモテ係長」……一般的な名詞なので、キャラ検索からはまずたどり着かない。安全。
※あえてキャラの名前を使いたいときは、「からかい上手のサイトーさん」「だにーくんの憂鬱」「SAITO LIFE」など文字の種類を変えると検索避けになるかも。
「支部で腐向けタグつけてるからいいや」と思っても、よかったと思った方がそのままおシェアして、キャラ名で検索した一般人の目に触れる可能性がありますから……。(SNSの性質上仕方ないところもある)
ただ、あくまで「その方が安全」というだけで、既にキャラ名タイトルの同人誌は数多く出ています。ここでしたいのは厳密なルールの話ではなく、自衛方法の紹介なのを留意してちょうだいね。おジャンルや作品の内容とかにもよりますし!
ただ一概に「隠れろ」という訳ではないけれど……どちらかといえば、検索避けを考慮したタイトルが無難ね。
■行き詰まった時どうするか
・違う傾向の作品を書く
できたら世話ねえよって感じの解決策なので、あまり参考にならないかもしれないけれど……。
やっぱり中身が似ているとラベル(タイトル)も似てくるので、書きたいヘキを盛り込みつつ、少しの要素だけでも変えていくと、また違ったタイトルも付けられると思うわ。
・プロット作成段階で、今までと被らないタイトルを決めてから書く
書き終わってからタイトルをつけているようだけど、タイトルを決めてから書くのはどうかしら?
プロット段階で考えるくせをつけると、「じゃあ今回は『不知火』をタイトルに入れたいから、作中に不知火を出そう」と、逆算するように描写を盛り込めますわね。
・今まで使わなかったモチーフなどから逆算して書く
モチーフ「四季」だったら春、夏、秋、冬
モチーフ「宝石」だったらアメジスト、サファイヤ、ルビー
……など、あらかじめ名称がそろっているものを一連のタイトルにする、という手もありますわね。(強制的にシリーズになるけど)
・人につけてもらう/人から学ぶ
同じ話でも、人につけてもらうと全然違うタイトルになると思うわ。(上記ごんぎつねの例)
お友達と何作か交換して「既存の作品に別のタイトルをつけるならどうする?」とつけあう遊びをするのも楽しそうね!
何故そのタイトルにしたのかを聞いて、パターンを学習したら一石二鳥ね。
他にも、人の作品を読む時に「自分だったらどういうタイトルにするか」と考えながら読むのもトレーニングになりそうね。で、実際その方がつけたタイトルとの違いを楽しむ。……楽しそうだから今度やってみるわ。
・諦めて連番にする
最終手段ですわ!
「つきあってるAB 1」「つきあってるAB 2」みたいな連番形式ね。あまりにも苦しい場合はそれでもいい……。かの有名なピアノ練習曲のバイエルも、連番方式よ。
■お助けお嬢様
アドバイスを募集したところ、くださったお嬢様がいたので紹介するわね。
ワ……!ワ……! 実体験に基づくアドバイス、ありがとうございます!
最後のセリフにするのは上記でも紹介したけど、なるほど最初のセリフはわたくしのパターン内になかったわ……!
すでに好評ということで、自作でさっそく真似してみたいわ。ありがとうございました!
■おまとめ
調べて出ることはすでに実践済みということで、力になれたか分からないけれど……。
人から学んで、自分の中の「タイトルつけのパターン」をひとつでも増やすと考えやすくなると思うわ。今あるパターンを全部抜き出して、「タイトルに迷ったときのチートシート」を作るのもおすすめね。
さて、「元から苦手意識がある」ということで、もしかして足りないのは「パターン」や「発想」じゃなくて、「これでいいんだ」という自信かもしれないわ。
8年やっていたら、職人ならもう一人前。
胸を張って「穏やか専門店だから、誇りをもって穏やかABだけお出しするよ」「アイヨッ!いつもの穏やかなオシカプ屋さんだよ」という心持ちにすると、似通ったタイトルでも不安にならないと思うわ。
タイトルだってもちろん大事だけど、読む側の気持ちよさに直結するのは中身ですしね。
なんにせよ、自分が楽しい&納得するラインでの楽しいご趣味、応援していますわ!
■お返事いただきました
嬉しいお返事ありがとうございますわ!
あら、さっそく実践……ナイスチャレンジ&わたくしもニッコリですわ♡
たしかに、先にガッチリきめてしまうとズレもあるでしょうし、モチーフ、単語、フレーズだけなら決めておいて、後で完成させるといいとこどりできますわね。
自己肯定感を高めるセルフ・コンパッションについてはこちらを参考にどうぞ。
何年もおしていける推し活って素晴らしいわ! 楽しい活動を応援していますわね♡
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