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3/19の判決は。。。

おはようございます。
なかなか投稿が途絶えていてすみません。

体調によるところがあり申し訳ないと思っておりますが
頑張ってお伝えしていきたいと思っています。

今日は簡潔に判決の内容をお伝えします。

判決 (令和6年3月19日、東京地裁)

  1. 原告の労働契約上の権利を有する地位にあることを認める

  2. 被告は、原告を雇止めをした日の翌月(2021年1月)から本判決確定日(2024年3月19日)までの賃金と各賃金支払日の翌日から支払済みまで年3%の金員を支払え

  3. 被告は、原告に対し、慰謝料として20万円及びこれに対して支払済みまで年3%の金員を支払え

  4. 訴訟費用はこれを20分し、その1を原告、その余を被告の負担とする

(細かい部分は省きました)


被告は 博報堂の100%子会社のそのまた100%子会社です。
博報堂は、先一昨年の2020年3月17日(福岡地裁)にも、子会社による不当な雇止め事件で敗訴しているにも関わらず、子会社やグループ会社へのコンプライアンスの周知徹底がされておらず、また同じ問題を起こしたのです。
というより、子会社やグループ会社の不当解雇事件など、博報堂はどうでもいいのです。
もっと大きな事件(社員による巨額横領事件やオリンピック談合事件などですね)で毎年ニュースになっていますから、当然といえば当然なのですが、もう少し関心を持ってもらいたいものです。


私の裁判については、投稿が間に合っておらず、どのような不当解雇であったのかを詳しくお伝えできていなかったのですが、そのへんも交えながら今日はざっくりと説明していきたいと思います。

まず 3の慰謝料から

3の慰謝料は、不当解雇(雇止め)自体が悪質な不当労働行為であったことを鑑みて、被告に対して反省を促す目的もあり、また原告(私)が受けた精神的苦痛も相当にあると見て認められたようです。

被告である会社は、原告(私)の従業員代表としての最低限の行いを疎んで、36協定及び特別条項を会社にとって都合の良いように締結するために原告を解雇し、新しく会社の言うことをおとなしく聞く代表を立てようと企み、それを実行したのでした。

20万円の慰謝料は、私としては満足な結果です。
会社の行いが違法行為として認められたのですから。

問題は『1』です。

1の 『労働契約上の権利を有する地位』 について

これは当然ながら不服です。

正社員を希望し、正社員求人に応募して面接を進み採用が決まったのに、
他者を蹴って入社を希望したところで「実は契約社員募集です」と言われ、
「2年間は契約社員ですが、2年後には正社員になれます。」と言われて、それならばと仕方なく入社した。
契約社員であった2年間は、会社の基軸となる業務を正社員と同じように行い、正社員以上に残業をし、正社員以上の働きをするように求められていました。役職も一部の正社員よりも上でしたから。

36協定締結のため従業員代表を取り決める際には、他に相応しい人材がいなかったために自ら立候補し、会社の妨害もありましたが選挙も行い何とか従業員代表となりました。36協定締結時には、正社員も含めた全従業員の希望を聞き、会社の要望も聞きながら立ち回っていました。
(実際には会社は要求だけはするが説明は一切しないし、従業員の希望は無視するというスタンスだったので、非常に難しかったですね。)

その後労働基準監督署から是正勧告を受ける事態となった会社は、体裁を取り繕うため、従業員の残業時間を増やすために特別条項の締結を私に要求してきました。
しかし話し合いも説明も一切拒否され、「話し合い無くしてはサインできない。まずは話し合いを求めます。」と言ったところ、それだけでいきなり雇止めされたのでした。ちょうど2年が経過するタイミングと重なっていたのが何とも言えません。

しかしそこには当然ながら、雇止めに至る『社会的に客観的合理的な理由』などないのですから、雇止めは当然無効です。
私としては、雇止めが無効である以上、2年経過したのですから正社員としての地位があるのも当然と考えています。現に正社員と同じかそれ以上の働きをしてきたのですから。。

無償残業強制やパワハラなど言いたいことは山ほどありますが、今日はここまでにしておいて、話を進めます。

控訴申立て

慰謝料については満足でしたが、正社員としての地位が認められていないことについては非常に不服です。判決文にも、なぜ契約社員としての復職なのかについての明確な説明は書かれていませんでしたから。

(裁判官のこの判断については、後日また改めて綴りたいと思っています。裁判官は、良くも悪くもサラリーマン的な要素があると感じており、多くの裁判官は、これまでの慣習にならうところがあるのです。)


そのため、控訴を申立てることにしました。

棄却されなければ、判決が出るまでもう2〜3か月はかかることになってしまいますが、ここは引き下がれません。
被告のような悪どいやり方がこのまま見逃されれば、被害者が出続けることになります。
すでに私が入社してから5年ほど経ちますが、毎年毎年、ひどい扱いを受けた挙句に泣きながら辞めていく人や、養う家族がいるのにいきなり解雇され頭を抱える人が後を絶ちませんでした。彼らの解雇の理由は、ありもしないことをでっち上げられたものです。そうやって強制的に辞めさせられるのですからたまったものではありません。私もそうでした。
会社の責任者のミスによって発生した損失を、濡れ衣として着せられたり、逆らえない従業員たちに嘘の報告をさせたりして解雇理由をでっち上げられました。

とにかくそんなわけで、先日控訴を申立てたところです。

この後は、控訴理由の詳細をかためていく作業に1か月半ほどかかることになります。



だいぶ空いてしまいましたが、これまでに投稿する予定でできていなかった話や、訴訟の詳しい説明、訴訟で知っておくとためになるかも的な記事を、体調を見ながらではありますが、ちょびちょびとアップしていきますので、今後も どうぞよろしくお願いいたします。

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