見出し画像

使わない左耳が帰ってきた

現在障害年金を申請中

これまでにこういった公的書類の準備や記載をどれだけやったのだろう

入院の際にもMRIを受けたり、薬を投与したりするにも

家族の同意が必要になり

何がなんだかわからないまま大量にサインをし

もし何かあったらどうしようと不安のまま

名前を書く事に慣れていった


先日も主人が倒れてすぐに送り込まれた某大学病院へ

診断書を取りに行った

毎度の上から目線。一言多い受付。

当時の記憶が蘇り、脈が乱れ、危うく過呼吸で私が倒れるとこだった

他にも注意事項を事細かく読む。

必要書類を区役所に何度も何度も足を運ぶ。など

本人以外がすることは膨大である

ここに書いているだけで

気が滅入る


今、障害年金手続き窓口から電話が入った

モヤモヤした気持ちで毎回電話に出る

入院当時も病院から電話が鳴ると気が落ち

心拍数が上がる。

どれだけ楽しい場面でもお構いなしの悪魔コール

こんな思いは私の周りで誰一人として経験してほしくない



今朝、主人がつけている集音器の左耳イヤフォンカバーが

娘のお弁当箱を包むバンダナから出てきた

一昨日から探していたカバー。

どうやら娘と共に高校へ行き、無事に帰ってきたようだ

それを私に報告してきた主人は

高校へ行ったイヤフォンカバー君を想像し笑い出した

主人「左耳は使わないからいらないんだけどね笑」

主人は左耳の聴力を後遺症で無くしている


病気をする前は

そんな小さな出来事を笑い合うことはなかった


日々はこうやって光と影で構成されている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?