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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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2023年2月の記事一覧

【ウェビナーレポート】18.5億円資金調達の裏側と海外経営戦略について

今回は2月8日(水)に開催したウェビナー『なぜ日本のスタートアップが世界時価総額2位のアラムコのVCから資金調達を実施できたのか? 資金調達の裏側と海外経営戦略について』のレポートをお届けします。 1月25日(水)にアラムコのVCであるWa‘edから18.5億円の資金調達と現地子会社の設立を発表したテラドローン。約50社との争いを勝ち進み、スタートアップとしてアジア初となるWa‘edからの資金調達にはどんな裏側が隠されているのでしょうか。 そして、創業時から果敢に突き進む

[2023-02-24更新]スタートアップの融資における代表者の連帯保証が不要に

スタートアップの融資を支援しているINQの若林( @wakaba_office )です。 2022年12月23日、政府が「経営者保証改革プログラム」を策定したとの発表がありました。 このプログラムが開始されると、企業が金融機関から借り入れをする際、これまで多くの場面で求められていた経営者保証(代表者個人の連帯保証)が特定の場面で不要になります。 さらに2023年2月20日には、中小企業庁より経営者保証改革プログラムのうち、創業初期の保証協会付き融資について条件等を具体化し

総額54億円の資金調達、舞台裏を語ります(デット編)【後編】

Baseconnectの財務責任者の中辻(@Naka_CPA)です。 2023年2月7日のシリーズB資金調達では総額54億円の資金調達を実施しました。本ラウンドではバランスよく、エクイティ調達とデット調達も織り込んでおります(プレスリリースは以下をご参照下さい) なお、シリーズB資金調達の記事は、前編(シリーズB資金調達のエクイティ編)、後編(シリーズB資金調達のデット編)の2部作で執筆させて頂きます。本日は、後編にあたります。前回の記事も、ご興味がある方がいらっしゃいま

ストックオプションを設計するために決めるべき5つの条件とは?

「目論見書分析note」とは 目論見書分析noteは、起業家、スタートアップで働く方、スタートアップ企業の成長背景に興味がある方を主な読者として、noteを書いています。 今回は、スタートアップ企業がインセンティブプランとしてストックオプション(以下「SO」)を設計するときに、必ず決めておくべき5つの条件について解説します。 2月初めに、Signifiant Inc. 共同代表の小林さんの「SO、ちゃんと確認してますか?_Nstock KIQS勉強会 2023.2.1資

総額54億円の資金調達、舞台裏を語ります(エクイティ編)【前編】

Baseconnectの財務責任者の中辻(@Naka_CPA)です。 先日、公表しましたとおり、2023年2月7日のシリーズBの資金調達として、総額54億円の資金調達を実施しました。シリーズBではZ Venture Capital様をリード投資家として、日本郵政キャピタル様、ジャフコ様、ユーザベース様、Salesforce Ventures様、NTTドコモベンチャーズ様、エン・ジャパン様、京都信用金庫様(イノベーションC投資事業有限責任組合)、国内機関投資家、欧州系海外投資

株式投資型クラウドファンディングをVCと併用。プレシリーズAで総額2億円を調達、LIFEHUB 中野代表にインタビュー【起業家のホンネ #04】

「人類の身体的な制約からの解放」というビジョンのもと、「しゃがむ、立ち上がる、エスカレーターに乗る」といった動作を実現する、次世代型車椅子の製造・販売を目指すLIFEHUB株式会社(以下、LIFEHUB)。同社は、2022年9月に株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」で資金調達を開始し、約4,600万円の調達に成功しました。 今回はLIFEHUB代表取締役CEOの中野裕士氏に、プレシリーズAのタイミングでの資金調達に株式投資型クラウドファンディング(以下、株式型C

税制適格SOの適格要件の"真の意味"

#0_適格要件の意味は意外に勘違いされているほとんどのスタートアップで税制適格SOが用いられている。 税制適格SOは、法律上の適格要件を満たすように設計することで、SOホルダーが大きな税制メリット(SO行使時非課税、SO行使後の株式譲渡時点で株式譲渡所得として分離課税)を得ることができるものである。 意図された税制優遇を受けるためには、法律上の適格要件を確実に満たす必要がある。 しかし、SOの実務に携わっていると、税制適格SOの適格要件の意味が意外に勘違いされていることが

総額54億円の資金調達、舞台裏を語ります【予告編】

Baseconnectの財務責任者の中辻(@Naka_CPA)です。 この度は、お知らせがあり、noteを書かせて頂きました! 今回のシリーズBにて、Z Venture Capital様をリード投資家として、日本郵政キャピタル様、ジャフコ様、ユーザベース様、Salesforce Ventures様、NTTドコモベンチャーズ様、エン・ジャパン様、京都信用金庫様(イノベーションC投資事業有限責任組合)、国内機関投資家、欧州系海外投資家からの出資及び金融機関様からのご融資により、

「今のBaseconnectのおもしろさ」を語ります。 〜54億円の資金調達に寄せて〜

本日、54億円のシリーズBの資金調達を発表しました。 今回の資金調達は前回のシリーズAに続く6度目の資金調達であり、資金調達は慣れたものでしたが、今回は今までと難易度や期間など全ての次元が違うラウンドだったように感じてます。 金融ショックに始まり、ウクライナ戦争やインフレなど、外部環境の変化に強く影響を受けました。また、目標金額が大きいため、そもそもの資金の出し手がごく一部の投資家に限られたり、取りうるスキームが限定的になるなどで、打席が限られる緊張感のある調達活動となり

誰もがルールメイキングできる社会を創り、新しい政治の仕組みをつくり続けたい|PoliPoli 山田仁太

こんにちは。 PoliPoli 共同創業者、CXOの山田仁太(@j1ntay)です。 PoliPoliは本日資金調達実施に関するリリースを発表しました! 今回の資金調達をきっかけにさらにサービスを充実させ、「新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。」というミッション実現のために突き進んでいきたいと考えています。 今回はこれまでのPoliPoliのストーリーと現在取り組んでいる「企業・団体向けのルールメイキングのためのサポー