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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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2022年8月の記事一覧

地方・長崎にいながら1億円調達した話

長崎のフェムテックスタートアップ・株式会社イグアス、代表CEOの中村あきらです。 年齢や出産へのタイムリミットを感じるキャリア女性に、「彼と1年以内に結婚する」というコンセプトで自分らしい結婚を実現する恋愛・結婚のパーソナルトレーニング「parcy's」(パーシーズ)というサービスをやっています。 今回は、先日発表したプレシリーズAの資金調達における裏側や苦労した点などを書いていこうと思っている。 これから地方でスタートアップとして資金調達したり、地方でスタートアップへの転

不況下での財務的な経営の舵取りについて

2021年年末・2022年初からの大きな株式市況やマクロ環境の変化に伴い、多くの企業、特にスタートアップやハイグロース企業においては、その経営戦略の変更を余儀なくされているところも少なくないと思います。 (いわゆるスタートアップ企業である)弊社10Xにおいては、元来より長期目線で着実に会社や事業の基盤を作っていく経営スタイルを取っていたので、大きく慌てることはありませんでした。とはいえ、大きな環境変化に対して、適切に対応していくために特に財務的な観点での経営上の力点の置き方

シリーズB資金調達の目的と、今後の挑戦(※リード投資家との対談記事転載)

シリーズBラウンド総額13.8億円 当社は2022年5月、既存投資家であるジャフコ グループ株式会社に加え、新規投資家である株式会社モノフルのグループ会社をリードインベスターとして、SBI 4&5投資事業有限責任組合及びSBI 4&5投資事業有限責任組合2号(運営:SBIインベストメント株式会社)、JA三井リース株式会社、りそなキャピタル6号投資事業組合(運営:りそなキャピタル株式会社)、きらぼしキャピタル夢・はばたき1号投資事業有限責任組合(運営:きらぼしキャピタル株式会

ひっそり裏話(調達期間中の感情と学び)

このnoteは、下記資金調達について書いたメインnoteとは別に、資金調達の裏側について、カジュアルに書いたものです。 さて、改めて上記noteや調達のプレスリリースをご覧頂いた方は、もしかしたら弊社は調達もしているし、順調そうに見えているのかもれないですが お恥ずかしながら、実際はこんな感じです。笑 ↓ 一見優雅そうに見えて、もう足はバタバタだったりします。 今回こちらのnoteでは、足バタバタ状態の僕自身の感情や弱みを、できるだけ隠さずに書ければなと思います。

資金調達結果と、今後の方針と ※裏話noteリンクあり

この度、弊社オンリーストーリーは、総額約9.55億円の資金調達をしました。累計の調達額は、約26億円となりました。 詳細のプレスリリースはこちら↓ 結論、今回の調達は個人的に今までで一番大変な調達でした。そういった葛藤はこの場で書きにくかったので、裏話noteのリンクを下記貼ります。↓ 今回最終的に、マーケット環境が崩れてきた中でも、納得できる条件で、エクイティもデットも重ね合わせて調達できて本当に良かったです。 そして何より本当につよいい株主の方々に入って頂けて、す

約22億円調達。カウシェの資金調達PR戦略の裏話

こんにちは、「シェア買いアプリ」を運営するカウシェPRの@sayoです。 突然ですが、2022年6月にカウシェは約22億円の資金調達を発表しました。 ありがたいことに本発表に対して多くのポジティブな反応をいただき、プレスリリースもたくさんの方にご覧いただいたほか(PR Timesは2万PV以上、CEOの調達に関するTweetも40万imp以上)、数々のメディアでも取り上げていただきました。 特に当日のTwitterジャックに関して、多くの方にコメントいただき、 (SNS

スタートアップCEOはファイナンスをCFOに”丸投げ”してはいけない理由

どんなに優秀な人材・仲間が集まっていても、どんなに素晴らしいビジネスモデルや特許、競合優位性を持っていても、銀行残高のお金が尽きたら、社員に給与も払えない、取引先に支払いもできない、そこで完全なる「ゲームオーバー」…。いわば「スタートアップの死」である。 それがスタートアップという企業形態の悲しい事実である。 だから、スタートアップ起業をする人、つまりCEOは、ファイナンスをCFOに丸投げしては絶対ダメだと思う。今日はそれを書いてみたい。 ※スキじゃなくてもスキもらえると、