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スタートアップファイナンス

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スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
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2021年3月の記事一覧

第7回 資本政策と株主の関係 / プレイドIPOの軌跡

こんにちは、プレイド Legalチームの澤井と申します。 いつもお読みいただきありがとうございます。 今回は、普段、私が注力しているガバナンスの視点から、プレイドのIPO終盤での資本政策と株主の話にフォーカスしてみたいと思います。 プレイドのガバナンス「ガバナンス」って、人によって様々な捉え方があるワードだと思います。 プレイドでも考え方が統一されているわけではなく、その捉え方や思いも日々アップデートしてきているような感覚でいます。 最近は、すごい端的にまとめてしまうと、会

第5回 なぜグローバル・オファリングか?そこから何を学んだか?/ プレイドIPOの軌跡

こんにちは、プレイドの武藤です。みなさま、いつもこちらの連載をお読みいただき、ありがとうございます。毎回、多くの皆様にお読みいただいており、大変ありがたく思っております! グローバル・オファリングは通常は大規模な案件で用いられるオファリング手法です。マザーズ市場においてグローバル・オファリングでIPOを実施したのはメルカリさんとフリーさんだけだと理解しています。当社は公開価格では600億円強の水準でしたので、グローバル・オファリングをする規模としてはかなり小さい案件でした。

第4回 IPOにおけるCEOの役割とは?/ プレイドIPOの軌跡

プレイドのIPOプロセスをリレー形式で振り返る連載企画。第4回はCEOの倉橋健太が、IPOプロセスにおけるCEOの役割、超えなければならない“ハードシングス”を語ります。聞き手はCFOの武藤健太郎が務めました。 我々は今回のIPOのプロセスを通じて、ありがたいことに、多くの魅力的な投資家の方々と新たに関係を結ぶことができました。また、これまでお世話になってきたVCの方々にも、ある種経済合理性を超えて、ベストなIPOを果たすためにと、快く送り出してもらえました。 こうした関

第3回 IPOプロセスにおける計画策定と予実について / プレイドIPOの軌跡

はじめにこんにちは、初noteです。 株式会社プレイド Financeチームの向江と申します。上場後はCorporate financeに加えてIR体制の構築を担当しています。 小島、武藤から襷を引き継ぎ、「プレイドの"非常識"なIPOまでの道のり」第3回は事業計画策定と予実について経験してきたところをお話できればと思います。 IPOというのは会社にとって重要な資本政策の1つであり、「いついつのIPO予定」とか、「審査でこんな指摘を受けた」とか、「Valuationはこれ