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茨城県産和牛にDNA父子矛盾、現在も調査を続行中

茨城県産和牛にDNA父子矛盾、現在も調査を続行中

1、宮城、沖縄、山口に続き 茨城県産牛で種付けに使用した種牛とは異なる遺伝子を持つ子牛の存在、いわゆる父子矛盾が発生したことが茨城県畜産課生産振興グループの調査で確認されました。遺伝子の不一致は昨年宮城県の獣医師による人工授精の不正が発覚して以来、沖縄、山口でも発覚しています。もはや話題にもならないくらいDNA不一致は蔓延しているのでしょうか?

 7月末に筆者のnoteに「茨城県で和牛の父子矛盾

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宮城に続き沖縄、山口でも発覚~広がる和牛の遺伝子不一致、揺らぐ信頼、バブルは崩壊?ブーム悪乗りのツケ

1、JA山口県は1月末に把握 宮城、沖縄と続いて今度は山口県でも。13日午前11時半、JA山口県の畜産課から電話があり、山口県の家畜市場から出荷された和牛の子牛で遺伝子父子矛盾(不一致)が検出されたという説明がありました。県庁も同時刻に発表したそうです。

 JA山口県の説明によると、最初に遺伝子不一致が判明したのは今年1月30日でした。県外に出荷された子牛のDNAを購買者が検査したところ、不一致

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DNA不一致の和牛、農水省も5月に把握

 宮城県の獣医師が人工授精を担当した和牛の産子DNA検査で親と異なる遺伝子が検出されたことがわかりました。東北のほか、九州でもDNA検査を実施しているもようで、畜産農家の間に動揺が広がっています。

 農林水産省は「宮城県から5月頃に第一報の連絡を受けていた」(畜産振興課)ということです。しかし、県と和牛の流通を扱う全農宮城県本部による調査はいまも継続中で、公式な発表はありません。

 今年3月に

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授精情報と異なるDNAを持つ和牛、宮城県で発覚

和牛の厳格な遺伝情報管理システムを揺るがしかねない不祥事が宮城県で発生したようです。

授精記録とは異なる種牛の精液を使った牛が出回っていることが宮城県などの調査で確認されました。

筆者の問い合わせに対し、県農政部の畜産担当幹部が「現在もなお調査を続けているところだ」と口頭で回答しました。詳しい調査結果も近いうちに公表されることでしょう。

県が育成した種雄牛のほか民間種畜業者などが

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