不機嫌な父vs私

私は厳しい家庭で育った。
私のnoteを読んでくださっている方もそう思っていると思う。

父がホントに厳しいのである。

父が機嫌悪くなることはたくさんある。
テレビをみること、ケータイいじること、ダラダラすること、勉強しないこと、ご飯を食べる前に要らないということ…そして、父の言うことを聞かないこと。

私はひとりっ子。兄弟がいないから、父の機嫌を悪くさせた犯人は90%は私なのである。

父が不機嫌になると、目を合わせてくれなくなる、喋らない、1人で酒めちゃめちゃ飲む、早食いになる、全ての物音が普段の3倍くらいになる…など。これが1週間ほど続く。
物理攻撃こそなかったものの、今思えば、よく一緒に生活できてるなぁと思う。

父が不機嫌にならないために、私が幼少期から心がけたこと。
それは、父のいいなりになることである。単純に父のいいなりになっていれば、いつもの明るい笑顔溢れる父でいてくれるから。
もうひとつは悪いことしていなくても、自分から謝りにいくこと。毎日のように泣きながら謝ってた時期があったのを覚えている。

中学受験生時代のある日のこと。
父の機嫌が悪かった。私はすぐさま謝りに行った。ごめんなさいと。そしたら、父は「私は悪くない」と言ったのだ。母に対して怒っていたらしい。
私は機嫌直して欲しかったから、私は何をしたら良いか聞いた。父の機嫌直るんだったらなんでもすると。答えは「悪くないんだから、さっさと勉強しろ」だった。
何も悪いことしてない娘がいきなり泣きながら謝ってきたことに戸惑ったのだろうか?いいなりにならないとまた大変なので、勉強のフリして泣いてた。

他にも色々あったが、今は朝の挨拶のおはようのテンションで機嫌を察することができるようになった。昔より予防するのは上手くなったと思う。

この父の機嫌を伺う生活は、得たものよりも失ったものの方が確実に多い。

得たものとしては、素直に言われたことをやり遂げる力、察する力といったところだろうか。

失ったものは、精神的なもの、趣味の時間など、はかりしれない。

ここまで色々書いてきたが、父との生活は気遣いすぎて気疲れしてしまうが、不機嫌にさせなければただの子煩悩パパなのである。
愛情表現たくさんあったし、周りから仲良いねって言われるし、自慢の父であることに間違いない。

これからも、父の機嫌を損ねないように気遣いながら生活していくことになるだろう。