柏木公宰のエッセイ 第四十四回「カービィ」
最近「星のカービィ ディスカバリー」が発売されたとの事で買おうか迷っている柏木です。
星のカービィとは任天堂の看板タイトルの一つでもある人気ゲームシリーズです。
なんとそのカービィシリーズは30周年をむかえるそう。すごいね。というか結構カービィと年齢近いのね、俺。
そういえば小学生(1年、2年くらい?)の時カービィのことが好きすぎて手紙を書いたことがありました。
今聞くとかなり恥ずかしい話ですが。
確か手紙には「あなたのファンです。これからも頑張ってね」的なことを書いてたと思います。
しかし手紙を書いたはいいものの、カービィに送るための住所が分からないため、当時の僕はとりあえずゲーム屋さん(昔は近所にいっぱいあった)に手紙を渡してなんとかカービィに届くようお願いしようとしてました。
今思うとプロのミュージシャン宛てに自分のデモテープを直接事務所に出向いて渡すようなことをやろうとしてたのね昔の俺は(笑)
そして僕はいざゲーム屋に行く前に母親に報告。「カービィ宛ての手紙をゲーム屋に渡してくる」。
それを聞いた母親はかなり焦った感じで「わ、私が行ってくるから!大丈夫!」と僕から手紙を奪いました。
僕は少し違和感を感じつつ「分かった。じゃあお願い」と母親に任せることにしました。
それから一週間後。
僕は母親に「カービィから手紙返ってこないね。お母さん本当に手紙出してくれた?」と聞きました。
すると母は「う、うん。明日くらいに手紙届くんちゃう?」とぎこちなさそうに言いました。
そして翌日。とうとうカービィから手紙が届きました!
その手紙には達筆で「公宰くんへ」という文字。
指のないカービィがどうやってこんなに達筆に文字を書いたのかは知りませんが、そんなことはどうでもいい。憧れのカービィから手紙が届いたのだから僕は嬉しくてたまりません。
すぐにカービィに返信の手紙を書き母親に渡しました。
僕とカービィの文通は半年ほど続きました。・・しかし
ある日を境にカービィから手紙が来なくなりました。
母親に聞くと「カービィも忙しいんだと思うよ」と一言。そりゃそうか・・
確かに当時のカービィ人気はすごく、さすがに僕にかまってる場合じゃないかと子供ながらに察し、手紙を書くのをやめました。
こうして僕とカービィの文通は終わりをむかえました。
・・とまぁ、ここまで見てお気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、カービィの正体は母親です(笑)。
子供の夢を壊さずに如何に傷つけないようにあきらめてもらうか、母親なりに頑張ってくれたのでしょう。当時は付き合わせてしまい申し訳ない。本当にありがとうね。
でも達筆の手紙はキャラ崩壊で笑ってしまった(;^_^A
でもいまやいい思い出です。こんな素敵な思い出を作ってくれたカービィにも感謝です。ありがとう。
最後に、カービィへ
30周年おめでとうございます。
でも「ディスカバリー」を買うかどうかは検討中です(いや買えよ)。
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