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『QJKJQ』読書感想。


猟奇殺人一家の娘として産まれたアリア。
その出生の秘密とは。

残酷な世界の仕組みに凌辱された少女が世界と向き合うことを決めた日、下した決断とは。

兄の死と母の失踪により、欠けた心をコラージュした理由となるあの日の真実を思い出すアリアが、
現実と思っていた世界が自らが作り出したできの良いコラージュだと気づいたとき、本当の世界の深淵を目の当たりにする。

謎が解ける度に更なる謎が呼び起こされ、最終的に人類に対する根源的な問いに至る。

猟奇殺人一家という、一周回ってポップに見える設定からの落差がすごい。

面白い小説でした。



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