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『バクラウ 地図から消された村』映画感想。


村長である祖母の葬儀のため久々に帰郷する孫娘テレサ。
帰郷翌日からひたひたと村周辺の雲行きが怪しくなっていく。
地図からバクラウの村名が消えたのを皮切りに、ネット回線が繋がらなくなり、
水補給のタンクが何者かに撃たれ、村近辺にUFO型ドローンが飛び回るようになる。
そして、村の周囲を囲うようにじりじりと銃殺されていく村人たち。
忍び寄る殺人者の影に村人たちが起こした行動とは。

主要な登場人物以外の村人もそれぞれ生きた人間として
描かれている。
村中を裸で堂々とうろついたり、祖母の葬儀明けに家族の前で男をベッドに誘ったり、みんな好き勝手自由に過ごしている様子が愛おしく、観ているこちらまで朗らかで開けっぴろげな気持ちになってくる。
村というより一つ大きな家族と言った方が良いくらい。
村人が1人死ぬ度に結束が高まっていき、最後の戦闘で爆発する。

人が生きていると物語も生きてくる。

R15なので、残酷なシーンも多いけれど、それ以上に引き込まれる人間同士の繋がりの温かさとそこから生まれる化学反応の面白さ。

久々に家族親戚と集まってどんちゃん騒ぎしたいなー
コロナ落ち着かないかなー
と思ってしまうような、そんな映画でした。


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