見出し画像

アメリカ妊娠出産記録 2/3 呼んでも来ない医者

こんにちは。

わたしは、アメリカ・カリフォルニア州で妊娠出産を経験しました。

助産師目線かはさておき、わたしの経験談をお話しします。

今回は出産編です。

妊娠編はこちら

破水で開始

幸い、わたしは目立った異常なく、お産を待ち構える日々を送っていました。

おしるしから1週間、夜間だけ不定期に下腹部に痛みがありました。

前駆陣痛です。

そしてある朝、パツンと下腹部で弾ける感触があり、立ち上がるとジャバっと流れました。

破水です。

なんかおなかも痛いかも…と思ったので、
ドゥーラの教え通り、米を炊きました。

初産は経過が長いので、陣痛が始まってから米炊いて、シャワー浴びて、という儀式?がおすすめされます。
痛みに集中して安静にしていると、お産が進みませんからね。

わたしは赤飯を持参したかったので、もち米を炊きました。

予想外に急に進む

正直、初産で破水はお産が長びくと考えていました。
わたしは若干ゲンナリしていました。

しかし破水から30分で、すでに2.3分間隔の腹部緊満感があります。

朝ごはんを食べていても、中断が多すぎました。
急にこんなに強くなるもん?!と冷静に焦りました。

『陣痛3分間隔になったら病院行っていいよ。』

Dr.マリオの声が頭の中に浮かんできました。

キレ散らかして病院にGO

まず出産予定の病院に電話しました。
スタッフは担当医師に電話するよう指示しました。

担当のDr.マリオに電話すると、

マリオ『Oh, you?△△病院いくね』
わたし『No!○○病院!』
マリオ『××病院ね』
わたし『No!○○病院!○○だって!』

と、なぜか病院を間違えている医師にキレ散らかしました。

こっちは陣痛2.3分、産気づいてるのでライオンそのものです。

車で10分、病院はまさかの改装中でした。

入口と駐車場がわからず立体駐車場をグルグルし始めた夫に対して、再びキレ散らかしました。(ごめんなさい、夫よ)

なんとか入口にたどり着き、産気づいたわたしを見て、受付の人が話しかけてくれました。

『分娩?車いすいる?産科病棟まで徒歩3分はかかるけど…』

と。迷わずわたしは

『YES…!!!!』

そこからは、もう病院に来たという安心感で陣痛以外の気がかりはなくなりました。

Dr.マリオが一向に来ない

お産が進行していることがわかり、
麻酔をしたわたしは、平常心を取り戻します。

やっともち米(+甘納豆の赤くない赤飯)を食べることができました。

看護師がDr.マリオを呼びましたが、電話口で指示を出すばかりで、一向に来ません。

しかも、その指示は今のわたしにいらないものばかり。

アメリカの医師は、儲かるので医療処置を積みたがりますからね。

看護師とは『やれやれ…苦笑』。
看護師と意見を擦り合わせて、医師の提案は断りました。

結局、いきみ始めてもDr.マリオは来ませんでした。

陣痛〜分娩〜産後2時間まで過ごす広ーい部屋

いいとこ取りの医師

いきみ始めて、赤ちゃんの頭が見え始めたころ、ようやくDr.マリオが登場しました。

しかし、『やってる〜?』ばりにのれんをチラとめくって状況を確認すると、またいなくなりました。

もう、ずっとそばでケアしてくれた看護師に取り上げてもらいたかった…。

Dr.マリオは最後の最後にようやく介助し始めます。

会陰保護&切開はせず、潤滑オイルをバシャバシャかけるスタイルでした。

その後、赤ん坊が誕生。

まさに医師はいいとこ取り。

でも、無事生まれたのでヨシです。

気付いたら、Dr.マリオはいなくなっていました。

まとめ

今回は、アメリカでの病院出産をお話ししました。

わたしがお世話になったのは、NICUがないローリスク対応の病院でした。

日本の通常分娩は、助産師が主でケアし、赤ちゃんの取り上げまで行ないます。

医師はすぐ医療行為ができるよう、娩出間際にちょっとだけ立ち会うことが多いです。

一方、アメリカでは看護師が途中まで介助し、取り上げは医師でした。
アメリカ看護師は、日本では助産師がする"内診"もしていましたよ。

病院勤務の助産師もいるようなのですが、今回は会えませんでした…。
会いたかったです。

お産は十人十色。
これがスタンダードと言えないので、この記事で文化の違いを面白がってくれると嬉しいです。

次は産後の入院、産褥編です。
産褥編↓

ではでは、良い一日を。

ぜひ、スキ、フォローお願いします🫶

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?