ソフトクリームを牧場名で呼ぶ地域。
私が生まれ育った北海道道南地域では、
牛乳ソフトクリームを牧場名で呼びます。
もはや当たり前すぎて、誰もそれが面白いと思っていません。
牛乳ソフトクリームは、コンビニに売っている白いソフトクリームとはちょっと違います。
牛乳味をソフトクリームにしています。
つまり、
"それぞれの牧場に、それぞれの牛乳の味がある前提"
でできている、凄まじくツウな食べ物なのです。
だから、近所で牛乳ソフトの話をするときは、
『鈴木(牧場)行く?』
『山川(牧場)の〜』
と、牧場単位で話題が進みます。
北海道在住の人、北海道に住んだことがある人が関東に売っている「北海道牛乳」を見て『どこの?』と感じるのと同じです。
…同じではないか。
バニラが入っていると落選しやすいらしい
母が、最近車で行ける範囲の牧場にある牛乳ソフトを4つ食べ比べしたそうです。
『1番最初に落選したのはバニラが入っていたものだったわ。』
わけのわからない話をしていました。
私はおもしろすぎて困った顔で笑いました。
母は、牛乳ソフトを同時に食べ比べするのが夢みたいです。
牧場は点在していますから、同時は難しい。
いつか母の誕生日に、冷凍車をチャーターしてあげたい。
一時帰国中に食べた牛乳ソフトクリーム
今回の一時帰国では、
二つの牧場の牛乳ソフトクリームを食べました。
まっすぐ巻かれたソフトクリームを見るだけでニンマリしちゃいます。
一つ目の「鈴木牧場」は少し甘くさっぱり味。
住宅街の一角のソフトクリームスタンドに、ひっきりなしに車が停まります。
隣に牛舎があって、牛さんが見えます。
鈴木牧場は、宇治の抹茶味のソフトクリームもおすすめです。
アメリカでは食べられない、しっかり渋いお抹茶の味がします。
(アメリカの抹茶味ハーゲンダッツは、抹茶オレくらいの薄さでしたからね。)
ぜいたくに味わいたい人は、牛乳と抹茶のミックスではなく、
牛乳と抹茶、それぞれ100%のソフトを食べるのがおすすめです。
二つ目の「駒ヶ岳牛乳」は後味がふんわりクリーム。
駒ヶ岳牛乳の牛乳は、ノンホモジナイスドです。
つまり脂肪球の均質処理をしていません。
牛乳では、ビンのフタのところにクリームがたまっているのが特色です。
だからソフトクリームにもクリーム感があるんですねえ。
ちなみに母曰く、チーズも製造している久保田牧場の牛乳ソフトはほんのりチーズ風味なんだとか。
興味深い。
それぞれの牧場で扱っているソフトクリーム量も違います。
山川牧場は手広くソフトクリーム事業をしているので、函館空港でも食べられます。
駒ヶ岳牛乳は、森町の温泉施設や函館市内のソフトクリームスタンドで買えます。
一方で、鈴木牧場は北斗市内の直売所の他にはほとんど扱われていません。
また、変わり種で言えば、七飯町の函館わいん直売所にあるワイン味もオススメです。
赤・白あります。
もちろんアルコールは入っていませんので、車で駆けつけられます。
まとめ
今回は夏も近いということで、
暑苦しすぎる牛乳ソフトクリーム愛について語りました。
どれだけソフトクリームが日常的に存在するか、お分かりいただけたと思います。
大体どれも400円程度で買えるので、休日のちょっとした立ち寄り場として愛されています。
プロソフトクリーマーもまだ把握していない道南地域のソフトクリーム、ドヤ顔で失礼しました。
次回は森の中のパン屋です。
お楽しみに!
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