リモートでおこなうデザインリサーチの指針(暫定版)やウェビナーが発表されています
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔み申し上げますとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。
刻々と状況が変化する中、デザインリサーチやコ・デザイン領域にも「自粛要請」の影響が出て始めております。まちづくりのようなフィールドでのヒアリングや、テーブルを囲んで複数名でおこなうデザインスプリント、文化人類学的なエスのグラフィックリサーチなど、どれもが3密(密集、密着、密閉)をほぼ前提としているからです。しかし、デジタルデバイド(情報格差)が依然高く、オンライン上での共同作業に慣れ親しんでいないのは国内外問わず似たような状況です。国際的にもオンラインでのリサーチ環境のセットアップも含めて、さまざまな課題が残っている状況です。
そこで、ロンドンを拠点とするサービスデザイン、DXを主事業とする「FutureGov」や、オーストラリアを拠点に行政組織やNGOなどを対象とするデザイン組織「Portable Studio」が、リモートでおこなうデザインリサーチ(UXリサーチ)に対する暫定版の指針やウェビナーを発表しています。
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Making design research work remotely
デザインリサーチをリモートでおこうためのガイド
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Remote Design Research :
How to connect with your users and co-design online
リモートデザインリサーチ
─オンラインでのユーザーリサーチ
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どちらのガイドラインもユーザーとの関係を構築するにあたり、調査設計における「安全性」や「実現可能性」をいかに高めるか、物理的におこなってきた事前準備(同意書やツール)をいかにオンラインに移行させるか、ツールやテクノロジーの理解をどのように促すか、いかに対面での環境と同じような気持ちで参加させるかことをポイントとして取り上げているようです。
ワークショップなどによる市民の合意形成や、室内でのフィールドワークや観察調査などを控えている方々だけでなく、受け入れ側のみなさんにも「不要不急な接触」を避けるリサーチ方法の検討について理解してもらうことが重要です。未来の製品やサービス、働き方や暮らし方を目指す多くの人が今日のリサーチで注意すべきことを共有できたら幸いです。
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