見出し画像

サウナで塩を塗りあったことがある。

サウナが大流行りでしたね(今も?)。

その流行に乗って、ではなく、私は子供のころからサウナに憧れがありました。
どうしてもサウナ―になりたくて、銭湯に行くたびにチャレンジしては耐えられなくて5秒で出てくる、を繰り返していい年齢に達してしまいました。
毎度毎度懲りずにチャレンジしてました。
今思うと不思議です。そこまでして入りたいものかね。

のですが、二年ほど前からいきなり5分、10分と入れるようになってしまい(本当に突然)。
それから、基本的にはスーパー銭湯でサウナライフを楽しんでいるのであります。

さて、サウナに入ると、たまに話しかけられるんですよね。
サウナでぼーっとしてるところを突然話しかけられると、冷水ぶっかけられる並みに驚きます。
道を尋ねられるタイプなので、話しかけやすいんでしょうかね。

その中でいままでで一番驚いたのは、塩サウナで
「塩を塗ってくれ」
というご婦人でした。

「え、え?」
挙動がちょっとおかしい私は、ここではかなりの不審者だったと思います。
それでもご婦人は言います。
「背中は自分じゃ届かないから。お姉さん塗ってよ」

サウナの中は私とそのご婦人のみ。
まあ塩塗るくらいね、とご婦人の背中に塩を塗り込んでいきます。
「いっぱい刷り込んでくれ」
ということで、めいっぱい刷り込んでいきます。
まだ、いやまだ、と。
本当に、もうかなり塩を塗りました。山盛り何杯?

お気にめされた量が刷り込まれたようで、
「ありがとう」
とご婦人から感謝の言葉をいただきました。結構疲れました。
さて、私も自分に塩を塗るかとしたところ、
「お姉さんにも塗ってあげるわ」
と、ご婦人が私の返事も聞かず、背中に塩を塗ってくださいました。

いやびっくり。

いきなり背中ざりざり。
しかし、嫌な感じはせず。ってか意外といい。
塩プロか?ってか、あれか、毎回人に頼んでは人に塗ってるのかご婦人。

かなり大量に刷り込まれた感じはありましたが、自然と
「ありがとうございます」
と言葉が出ておりました。
確かに背中って、自分じゃあうまく塗れませんものね。

この銭湯には今も時折お邪魔しますが、そのご婦人とはそれきりです。
また出会ったら塩を塗りあいたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?