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【長編現代和風ファンタジー】神社の娘

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「俺も悪神倒しの仲間にいれてください!」 日本のどこにあるのか分からない不思議なとある村。 刺激のない平凡な日々を過ごしていた高校生の橘平は、雪の夜、森の近くで村の神社の跡取り…
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#ファンタジー小説

【小説】神社の娘(第40話 インスタントラーメンに憧れて)

「あはははは、それで野宿う!?ウケる!!」  古民家に向日葵の高い笑い声が響いていた。話…

坂東さしま
3週間前
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【小説】神社の娘(第33話 大人気ロボットアニメ鑑賞会-第一期)

『ありがとう』 「何が?」 『森の扉の絵、描き始めてくれて』 「ああ、うん」 『君のおかげだ…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第28話 休日出勤、振替はなし)

 八神家の蔵。残りの段ボール。出てきたのはケースに入ったプラモデルだった。  予想通りだ…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第26話 唐揚げからカツカレーに変更ーバケモノ対策課、秋田犬退…

 今日は朝から妖物だらけである。  感知器課長は続々と感知してしまう妖物センサーに辟易し…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第19話 読めるメガネたち)

 古い本。史料というのか、古文書というのか。  橘平は祖父から渡された物を前にして、腕を…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘(第8話 向日葵と葵、バケモノを倒す)

 楽しいバイクの時間はあっという間だった。  森の南口、つまり森の入口付近に到着し、バイ…

坂東さしま
1か月前

【小説】神社の娘(第4話 橘平、吐きそうになる)

 橘平は土曜日の事で頭も心もいっぱいだった。  彼らに会うのが待ち遠しいのか、彼らの秘密を知ることにドキドキするのか。期待と不安が入り混じり、自分でもはっきりしなかった。  授業中も上の空で、先生の話なぞ右から左、注意されても「はあ、はい」、体育では頭にボールが当たる。  そんな一週間だった。  この村では小学校から高校まで村立のものがあり、村の子供は全員そこに通う。18歳まで顔ぶれは変わらず、全員幼馴染と言って間違いない。その幼馴染たちは、橘平の心あらずな様子に「初恋か?」

【小説】神社の娘(第3話 橘平、夢のような出来事に空腹を忘れる)

 帰宅したのは朝5時くらいだった。橘平はぼーっとしたまま家に入り、ふらふらした足取りで自…

坂東さしま
1か月前

【小説】神社の娘(第2話 橘平、金髪と美形に出会う)

 時間の感覚も体の感覚も、思考もない。体だけ、ただひたすら動く。  自らの白い息が橘平の…

坂東さしま
1か月前
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【小説】神社の娘 (第1話 橘平、神社の娘と出会う)

 黒い乗用車の扉が開く。中から、小柄な少女と長身の青年が降りてきた。 「桜さん、気をつけ…

坂東さしま
1か月前
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