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サラリーマンが中国語歴10ヶ月でHSK5級8割取るまで


このノートの目的

・自分の学習体験を共有して、他の学習者のモチベーションに少しでも繋がれば嬉しいです。
・中国語学習者と(Twitter @guang_chinese)繋がって、自分にもモチベーションもらえれば、もっと嬉しい。
・勉強方法も少し共有しますが、メインではありません〜




自己紹介

・東京で働くサラリーマン。仕事の合間で、ちょこちょこ勉強。
・中国語開始10ヶ月、累計約620時間の勉強でHSK5級8割を獲得しました。

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勉強を始めるきっかけ

 そもそも、妻が中国人!ただし、日本語レベルは、発音含めてネイティブ。ただ、親や友達は日本語話せないので、プロポーズするのを決めたあとくらいから、一念発起して中国語を0から始めることに!(勉強はほぼ独学です。)

 もうすぐ勉強始めて、1年ですが、なんとも思ってなかった中国を結構好きになっています。なにより、日本に住んでると、英語圏の文化って日本語のみで体験できるんですが、中国語圏のものって全く体験できてなかったんだなと実感してます。
 たとえば、ドラマ、映画とか欧米のものって当たり前に日本語字幕で観れるけど、中国のものってごく一部しかなくて、中国語字幕を読めるようになると面白いの結構発見できます。



勉強へのスタンス

 当時、社会人2年目で仕事も大事なので、自分の中の優先度を明確に決めました。(1.健康 2.仕事 3.中国語 4.その他)
 仕事をやりきって、残りの時間で勉強して、さらに残った時間で他のことをやる。

そして、睡眠時間めちゃ削るとかもやらない。



最終目標

 ネイティブに自由な会話を全部できるようになるのは、厳しい!
ということで、

「自分が得意の話題なら、ネイティブに流暢に説明ができて、質問にも受け答えできるレベル」

を目指すことにしました。どれくらいの期間でできるかは想像つかなかったので、期限設定はしてないです。



とりあえず最初の目標

 試験は先人たちの知の結晶なので、最高級に受かるまでは、基礎学習は試験ベースでやるのが近道だと思っています。(もちろん、一定は自分で吟味必要)また、定期的に、自分のレベル測れてモチベーション維持に繋がります。

 中国語には「中検」と「HSK」の2つの大きなテストがあります。HSKは、毎月開催されているので、僕は、HSKを選びました。今の所、予定が空いている月は受けるようにしてるんですが、3ヶ月に1回くらいの受験ペースになっていますね。

「HSK6級8割」を目標に置いています。




長い前置き終わって、ここから学習記録です


1ヶ月目(2018年9月)

最初はやる気あったので、1日3時間くらいやってました。

①最初の3週間はひたすら、ピンインと単語発音。
 毎日ピンイン発音と声調パターンひたすらお手本の真似してやってました。当時は、彼女に毎日15分もらって、ピンインの発音、四声、簡単な単語の発音を聞いてもらってました。録音して自分でも聞いてました。

 中国人の友達いるなら、録音して送るなりして、ネイティブに聞いてもらえるならすごくいいと思います。この初期時点では、だれでも、100%発音間違えてます。100%です。もし「中国人に1度だけ教えてもらえるカード」持っていたら、僕はここに使います。

 この時期以降の半年間は妻に助けてもらいたいシーンなかったので、一人で勉強していました。HKS5級合格には、初期の発音聞いてもらう以外は独学でも遠回りにならないと個人的には感じてます。(今は、音読を聞いてもらっているので、家にネイティブがいるメリットをすごく受けてます。)


②例文を暗記
 数日間でガッと薄い文法書読んで、教科書の中の30個くらいの例文を暗記しました。例文は、「我昨天去了学校(私は昨日学校に行った)」くらいのレベルです。


③ひたすら単語暗記。
・中国語見て、発音できるように
・日本語から中国語思い出せるように
の両方からやりました。

 こちらのサイトの「基礎単語500選」を覚えて、発音してました。やるのは、動詞・形容詞・名詞のみでいいと思います。副詞と介詞・接続詞は、構文で覚えた方がいいです。

 基本、意味は漢字でわかるので、「暗記=漢字の発音を覚える」です。日本人だからいいけど、漢字知らなかったら、発音と意味を両方覚えないといけないので、この時点で挫折してますね。笑

こんな感じでワードに貼り付けて、印刷して、暗記してました。

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毎日の行き帰りの電車1時間+帰ってきてから2時間は勉強してました。

ちなみに、1ヶ月たたないうちに、中国に旅行行きました。話しかける前に、単語調べて、何度か文章を唱えた後に、話しかけたら、結構通じた印象です!




2ヶ月目(2018年10月)

 ひたすら簡単な構文の瞬間作文をやっていました。1日3時間くらい。教科書やネットから文章拾ってきて、エクセルでまとめて、印刷して持ち歩いてました。どんどん追加して、500個くらいの短文集になってました。

当時使ってたエクセルは以下のような感じ。

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そして、この暗記の単純作業めちゃくちゃつまらない。。。挫折しそうになりながら、1日3時間くらいやってました。

「汉语桥」という外国人による中国語のクイズ大会をYouTubeで見て、なんとかモチベーション保ってました。


過去に使ってた例文は、MeiTianに打ち込んであるので、是非、僕のマイページからコピーして使って下さい〜

これこれなど。この一覧の中の「基本短文集」と付いているものです。





3〜4ヶ月目(2018年11〜12月)

 変わらず、瞬間作文ひたすらやっていました。3ヶ月目に入って、ガクッとモチベーション落ちて、1日1時間くらいしか勉強しなくなってました。仕事行き帰りの電車だけですね。


ちなみに、11/13、勉強始めて2ヶ月ちょっとで、HSK5級を受けました。

 いきなり5級に受けた理由は、申し込み時点(HSKの申し込みはテスト1ヶ月前まで)で、HSK公式のレベルチェックテストで4級やってみたら、109点/150点取れたので、1ヶ月余裕あるしと思って、5級にしました。

手応えは、、、、


しかし、結果返ってきたら、なんと、6割超えててなぜか受かっていました。
総合 185/300点
 听力 53/100点(リスニング)
 阅读 68/100点(読解)
 书写 64/100点(作文)


 過去問買って問題の傾向見てみたのですが、HSKはかなり問題がシンプル。リスニングも迷わせるような問題なくて、1単語聞こえれば答えがわかる場合が多い。

 ここで、思ったのは設定されてる合格点の6割は実質、「問題がちゃんと解けているレベルではない」ということ。特に、日本人で漢字わかれば、読解で点数稼げてしまいます。

 そこで、「8割とるまで次の級に挑戦しない」というルールを自分の中に作りました。かつ、次は4級に落として、4級でちゃんと8割取るのを目指すことに。また、テスト対策はしないというルールも決めました。(対策自体が最もいい勉強方法ならしてもok)


 このころ、勉強しない代わりに「甄嬛传」をめっちゃ見てました。ハマりすぎて、76話あるけど、1ヶ月半くらいで見終わりましたね。(もちろん勉強時間には入れてないです)

YouTubeにもありますが、日本語字幕ないので、僕はNetflixで見てました。





5ヶ月目(2019年1月)

 年末になって仕事も休みになったので、やる気になって1月は1日3時間くらい勉強してました。1/13にHSK4級申し込んであったので、リスニングも過去問ベースで何度も聞いて、あとはひたすら、例文ベースで単語暗記をしていました。

HSK4級過去問の2018年度版を使っていました。

リスニング部分の復習用の教材はまとめてあるので、使いたい方は使ってください。(文章部分押すと、訳と単語が出てくる仕組みです。)

テスト1
听力セクション1
听力セクション2
听力セクション3

テスト2
听力セクション1
听力セクション2
听力セクション3

テスト3
听力セクション1
听力セクション2
听力セクション3

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听力セクション1
听力セクション2
听力セクション3

テスト5
听力セクション1
听力セクション2
听力セクション3


ちなみに、リスニングは過去問の音源をカスタマイズして、リスニングの音源を自分用に作っていました。





6〜8ヶ月目(2019年2月〜4月)

 2月は本業やサイドプロジェクトなど忙しく、ほぼ勉強には手をつけられず、2日に1回、電車の行き帰りで暗記するくらいでしたね。

 ただ、「仕事が忙しい→時間がない」ってわけではなかったですね。やろうと思えば、1日数時間くらい捻出できますが、精神的な余裕がなくなって勉強しなくなってました。数秒あると、仕事のこと考えちゃう脳になってたので、勉強してても、1秒気を抜くと別のこと考えちゃって、かなり効率悪かったです。


 3月はもっと忙しかったんですが、1日2時間は捻出して勉強してました。というのも、簿記勉強してる友達がめちゃめちゃちゃんと勉強してて刺激されたからです。自分の勉強スイッチの入れ方を知っておくと良いですね!この記事も読んでくれた方のスイッチ入れる手助けになればと思って書いています!


3末にHSK5級の再受験控えてましたが、当時の課題感は単語力とリスニング力。
・そもそも単語知らない
・かなり見慣れた単語でも音になると聞こえない

 色々考えましたが、僕が取り組んだのは「HSK5級長文テキスト」です。

 これかなり素晴らしいテキストです。HSK5級を受ける人は絶対買ったほうがいいです。100個の長文が載っていて、その中でHSK5級で対象の語彙2500語(のほとんど?)がカバーされているようです。長文読みつつ、知らない単語を抜き出して暗記をしました。

1つの文章は、
・精読30分(単語抜き出してまとめる作業込み)
・単語暗記40分
・音読3回(約10分)
・リスニング3回(約10分)
くらいのサイクルでやってました。

精読と音読は家で、暗記とリスニングは通勤時間やその他隙間時間をメインにやってました。

 1つの文章でた単語は30–40個くらいです。僕は暗記がかなり苦手ですが、得意な人なら15分くらいで暗記できちゃう分量かもしれません。

 平均すると1日で二つの文章やってましたが、このテキスト始めたのが3月の後半だったので、3末の受験までには20文章くらいで終了。4月末まで続け、この方法でやりきりました。





9〜10ヶ月目(2019年5月〜6月)

テキストやりきったのもあって、5月はペースがかなり失速。

 前半はほぼ勉強せずに、「倚天屠龙记」というドラマをずっと見ていました。元々は小説ですが、7回もドラマ化されているようです。僕がみたのは、2003年のバージョンです。これも日本語字幕はないですが、全部YouTubeにあります〜。

内容面白い&シンプルなので、中国語字幕頑張って読んで、楽しんで見れました!



 そして、9ヶ月間孤独に独学してきましたが、モチベーション維持が難しくなってきたため、中国語教室に通い始めました。授業から学びたいというより、他の学習者から刺激受けるのが目的なので、集団授業をやっているところから探し、日中学院を選びました。

 10人くらいで1クラスで、いろんな方いてとても刺激になってます。また、僕がとったクラスは、先生は中国人の方で授業の全てが中国語で進んでいくので、学習内容としても素晴らしいです。


また、そこで学んだ一番大きなことは、音読の重要性

 それまでも、「音読は大事だなー」とは思ってましたが、20%の時間割いてやってるくらいでした。が、実際は80%の時間割いてもいいレベルに重要なことに気づきました。(気づいたというか先生から教わりました。)

 3月と4月にやり込んでたHSK5級の長文たちに関しても、音読をちゃんとしてるかどうかで記憶の定着レベルが違うことを自分でも認識しました。(前半の文章はちゃんと5回は音読してたのに、後半は1回しか音読せずに単語暗記だけやってました。)


 また、音読の重要性というのは、その先にある「フレーズ単位での音と意味のシームレスな暗記」が目的です。(かっこよく言い切ってますが、あくまで僕の個人的な意見。笑)

ですので、音読だけで終わらず、暗唱までやるのが重要だと思っています。中国語でいう「背诵」ですね。

 日中学院で最初に使った教科書(北京大学の発行のもの)で僕が一番最初にやった文章が、中国語学習における「背诵」の重要性についての文章だったので、中国国内での勉強法では一般的なものなのかもしれません。


 ちなみに、HSK5級長文テキストの文章は面白いの多いので、飽きにくいと思います。一人っ子への筆者の偏見強すぎる文章や、知らなければへぇ〜ってなる猫の話などあります。

 このテキストだけに限らず、中国語のテキストやテストって事実ベースだけでなく、筆者の意見強かったり、具体のストーリーとともに抽象化した教訓伝えてくるものが多い気がします。


 「背诵」ですが、文章まるごと覚えるのは難易度高いので、段落単位とか、二つの文章単位くらいでもいいので、暗唱できるようにまでやるとよいと個人的には思っています。


という感じで長くなりましたが、7月13日に受けたHSK5級で8割超えできました。

総合 247/300点
 听力 90/100点(リスニング)
 阅读 84/100点(読解)
 书写 73/100点(作文)


次は、6級の8割超えを目指します!
が、過去問解いた感じ難しすぎる。笑



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