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晴田そわかさんの囲碁解説

こんにちは。囲碁noterの過祭進碁です。

今回は相互フォローして頂いている晴田そわかさんの囲碁を解説させて頂きたいと思います。こうした取り組みは初めてなので、拙い所もあると思いますがご容赦下さい。また、対局者に関する指摘や批判コメントはお控え頂きますようお願い致します。題材にする記事は↓こちらです。

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晴田さんが打った黒18が悪手(失敗)だったのではないかと記事にされていました。囲碁は陣地の広さを競うゲームなので、黒18の狙いは上辺(碁盤の上の方)の黒の陣地を広げる立派な一手です。

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少し対局が進んだところで、次が黒の晴田さんの番です。上辺は晴田さんの作戦通りに黒の陣地になりそうです。ただし、右辺(碁盤の右側)が大きな白の陣地になりそうな気配があり、□の黒石が取り込まれてしまいそうで助けたい所です。この局面では▲の地点が大きいので、黒は二か所置きたい場所があることになります。

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晴田さんは△に黒を置いてと□に援軍を送り助ける手を選びました。代償として白▲に置かれて下辺(碁盤の下の方)に出来そうだった黒の陣地が小さくなってしまいました。晴田さんが記事の中で「下辺を捨て、右辺一目を脱出へ」と記されたのはこの局面です。黒□が取り残され援軍を送った結果、下辺の黒陣地がかなり減ってしまったというのが黒18を悪手(失敗)認定された理由だと思います。

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個人的にオススメなのが白■に置いたときに黒24に置くのを推奨します。 黒□の援軍と白の陣地を減らすことが可能です。白25と右下は白の陣地になりますがそこまで広くなりません。後々黒▲が利くのも黒の自慢です。  黒34は白の三目の頭を跳ねるのも良いと思います。

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黒24で強引に封鎖する図も考えましたが、白33のキリが厳しく黒が潰れてしまいそうです。 前図の方が手厚く対局を進められると思います。

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別の方のコメントでもありましたが黒18で▲とシマル(左下の黒を補強する)のも大きいです。私が他の手を挙げるとすれば図の18です。白が手を抜けば黒20~22と左辺を封鎖することが出来ます(ただし■を含めて黒の傷が多いので、完全な黒の陣地とは言い切れません)。

実戦では後々白に■と打ち込まれましたが、黒の晴田さんが上手く対応し僅差での勝利を収められました。

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今回は私が考えた参考図と対局の流れを記事にさせて頂きました。読者の皆様が少しでも囲碁に興味を持って頂ければ幸いです。また、記事作成を快諾して頂いた晴田さん改めてありがとうございました。


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