見出し画像

碁盤斬り(小説の感想)

2024/5/17に公開予定の映画『碁盤斬り』の小説を読み終えましたので感想を書いていきます。主人公の高い品格を表す役割として囲碁が登場しますが、基本的に囲碁のルールを知らなくても楽しめる作品でした。

映画予告で公になっている内容を含め、ネタバレ注意でお願いします。


小説の見所

個人的に楽しめた見所をいくつか紹介します。

1.主人公が格好良い

主人公の柳田格之進(やなぎだかくのしん)は彦根藩の武士でしたが、濡れ衣を着せられ江戸の長屋で娘と暮らしています。格之進は融通が効かないですが、品格が高くそして囲碁も強い。自分の決めたことは決して曲げない所が格好良かったです。

2.江戸時代にタイムスリップした感覚になる

小説は300ページ近いですが、24章に分かれていて非常に読みやすかったです。著者の下調べが入念なため当時の時代背景や生活が手に取るように分かりました。まるで江戸時代にタイムスリップしたみたいで、私は味噌田楽で熱燗を呷る主人公や剣菱など下り酒をみんなで和気あいあい飲むシーンが好きですね。

3.勧善懲悪で読み終えるとスッキリする

物語は中盤まで江戸を中心とする日常ものですが、後半から格之進の復讐劇が始まります。江戸の長屋では良い碁縁に恵まれましたが、仕えていた彦根藩時代の因縁の相手に復讐を成し遂げるという内容です。ガンジーも助走をつけて殴るレベルの相手だったので、読み終えてスッキリしました。

映画の見所

映画の期待が高くなったので、個人的な見所を挙げます。

1.囲碁がどこまで出てくるか

小説の中ではごく基礎的な一部や手筋の「石の下」や布石の「三連星」が紹介されました。予告の中でも格之進を演じる草彅剛さんが囲碁を打つシーンがありましたが、劇中でどこまで囲碁を打つシーンが出てくるか楽しみです。

2.プロ棋士の出演

劇中では井山王座と藤沢里菜女流本因坊が出演されます。配役や登場シーンが楽しみです。三連星の監修で武宮先生に出て欲しい…

私の本棚

春の連続投稿に挑戦していて、今日は「わたしの本棚」がテーマです。
普通の本だけでなく棋書(囲碁の教材)も電子書籍で購入するようになり、本屋から足が遠のいてしまいましたが、紙を捲る感覚も捨てがたいですね。

持っている棋書(囲碁の本)

碁盤斬りも楽しみですが、他にも観たい映画が上映されるので楽しみです

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

サポートありがとうございます。微力ながら囲碁の普及に貢献したいと考えています。サポートは棋書や囲碁の遠征に使用させて頂きます。他にも囲碁の記事を投稿しているので、読んで頂けると嬉しいです。