見出し画像

うつ病患者の婚活 稼ぎが無いから、おきやの娘婚

 うつ病患者だって婚活をする。もちろん病気を隠してだ。障害者手帳保持者だということは隠したまま、いつか赤裸々に明かしても引かない相手をさがしているのだ。前回の手痛い失恋から数カ月、まだ失恋の傷も癒えぬまま、婚活サイトに望みを託した。結果、数カ月で二人の男性と付き合ったのだが、どちらもうまくはいかなかった。特に二人目の男性は妊活のお金も出すからしてみようという魅力的なお誘い。バツイチで別れた奥さんの方に女の子がいるとのこと。うつ病患者としては、通常であれば婚活市場でマイナスとなるような条件も逆にラッキーな条件となる。なぜかというと、相手に不利な条件が無いとこちらが圧倒的不利になってしまうからである。なにせうつ病患者は稼げないという事実。うつ病患者は心の強いジャイアン達のように世にはばかれない。憎まれるなんてもってのほか、繊細で傷つきやすい心と、疲れやすい身体を抱えている。だからこそ稼げない。100歩譲って病気であるという事を受け入れ続けて生きていけるとは思う、しかし何が一番辛いって、貧困との闘いなのである。自身は年金も国民年金しかなく、それも親が払ってくれていたから貰えているだけで、1ミリも自身の力ではない。そのうえ歳はとるばかり、体力・筋力・記憶力・適応能力と様々な能力は下がっていく一方なのだ。そんなうつ病患者の女が考える事、そう、それは結婚による経済的安定である。自身は妊活については給付対象ギリギリな年齢なのだが、給付金がもらえても高すぎて逆立ちしても自身では払えない。確かに子どもは持ってみたかった。(これについてはまた別の機会お話しする)しかし、毎日飲んでいる大量な薬を、妊娠中どうするのかという心配は、条件のいい婚活の彼氏には言えなかった。言えたのは睡眠薬を飲まないと眠れないことだけで、うつ病で障害者年金受給者、おまけに発達障害のADHDも結構酷いのではないかという事なんて言えなかった。しかし、彼と分かれた原因はそこだけではない。自身が相手に魅力を感じなかったのだ。自身が考えるに、うつ病を患うような人は物事を深く考える性質がある。故に気付きも多く自他共に心の運動についてはとても過敏である。それは生きていく上では辛いことも多いが、自身が自分で言うのも何だが、思慮深い人が多い。精神運動は激しく伴うが、それは一つの才能と言っても過言ではないと思う。それゆえ、謎のポジティブシンカーが相手だと引いてしまうし、正直人間的魅力を感じないことが多いのではないか。自分に都合の良い物事の受け取り方は、鬱を回避する上では必要な能力だが、正直「痛いなコイツ」と感じることも多いのである。今回の婚活も、謎のポジティブシンカー達が多く、とても好きにはなれなかった。。。それ以上に、『どうしてこんなコミュ障でご都合解釈な人がちゃんと稼げるんだろう、会社員てバカでもできるんだな』などと辛辣なことすら感じてしまった。バカな方が適応能力があるのだろうか。。。バカというのは決して勉強ができないという意味ではない。コミュニケーション上のオツムの回転のことである。まぁしかし、彼らは会社員として稼げているし、家賃も10万円前後の家に住んでいるし、貯金もそこそこあるんだろうし、羨ましい限りなのである。そこにあやかろうとしている自身は、もはやただのパラサイトなうつ病患者なのであるから、彼らにどうのこう言う資格は無いのだ。無いかわりに魅力も感じないのだが。。。 やはりこの2021年においても、結婚は女性からすると、おきやの娘婚なのである。身売りに近いものを感じる。今も昔も女は悲しいかな経済的な理由で男が必要なのである。世の中はまだまだ変化が足りない(まぁ女が稼げる世の中になったとして自身は稼げないだろうが)。特に日本はジェンダー格差は深刻な問題だと思う。もちろん障害者の生きる権利についてもだ。婚活をしながらこんなことばかり考えている女はうまくいかなくて当然なのかもしれないが。今回の婚約破断で感じたこと、それは、『できることしかできない』ということだ。いくら貧しくても好きでもない人相手に尽くせないし、暮らせない。しかし自身は惚れてしまうとうつ病が酷く悪化するという性質を持っているので(ACも強いんだね)、それも避けた方が良いと思うが。とにかくできないことはしょうがない、諦めようと感じた。無理矢理押し切っても、きっとそのうち心が悲鳴をあげるだろう。。。。。 日本語では、結婚することを “幸せになる” と表現するということをお気付きだろうか? しかし、結婚は幸せなのだろうか。私はこの日本の言語表現に非常に不快を感じる。確かに恋愛による幸福感は分かりやすく強くはあるが。おきやの娘婚は現代でもかなりの割合で起こっていると思うのだが、それらは一体幸せなのだろうか。。。。?自身の母は幸せそうではなかったが。。。経済的バランスが悪すぎると、DVなんかもかなり起こりやすい。(自身の両親に起こっていた) 結婚と経済力とは切っても切れない深い繋がりがある。まともに稼げない病人としては(ギリギリ普通の人に見えている)おきやの娘婚をするか、かなり悩んだ結果、できなかったのだ。年齢が上がるたびに意味不明に持てていた希望が減っていく。現実しか見えてこなくなる。結婚はできなかったが、しかし、仕事の可能性だけはまだ捨てたくはないのだ。なんとか、年金を含んでも自活していけるように、男に頼らないと決めた今、うつ病患者女でも稼げる方法を探さなければと少し躍起になっている。抗うつ剤を勝手に増やしたら、衝動的にパソコンを買ってしまった。ずっと軽いパソコンが欲しかったし、仕事探しをする上でもパソコンは必要経費だと感じたが、どうも抗うつ剤を増やすと衝動的に金を使ってしまう気がする。恋人を失った寂しさを埋めるために抗うつ剤を増やすのは良くないようだ。。。。明日からはいつもの量に戻すことにする。恋人を失った悲しさよりも、将来がまた不安定になってしまった不安の方が強い。(すごく自己中心的な自身)恋愛感情とはどうしてこうも正直なものか。。。。振られた彼のことは今でも毎日思い出してしまっているというのに。。。今回の別れにおいて、相手を恋しく思う事は正直ほぼ無い。惚れた彼への執着を手放したい。ふわぁ~っと自由な心になりたい。身売りしなくても食べていけるようになりたい。人に頼らないでも自分で立ってられる強い人になりたい。自身は自分が思っているより欲の深い人間なんだと再確認である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?