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海の日神話〜海神ポセイドンとメドゥーサ

7月の第3月曜日は海の日
2022年は7月18日。
そして月が海王星に接近するので
海の神様についてお話したいと思います
よかったらおつきあいください。

海の神様と言えば
日本では綿津見三神や住吉三神、宗像三女神など
いらっしゃいますが
たくさんいらっしゃるのはそれを祀った
氏族が違うからですね。
宗像三女神については以前こちらに記していますが…

是非、また別の機会に
他の神様についてもお話したいと思いますが、
今日は西洋占星術を用いる星読みらしく
ギリシャ神話の神様についてお話したいと思います。

海王星ネプチューン・ポセイドン・バビル2世

さて、西洋占星術でいえば
海の星といえば海王星
魚座の守護星であり
ローマ神話や英語ではネプトゥーヌス
Neptune ネプチューンが守護神です。
ギリシャ神話ではポセイドンと呼ばれています。

この星は とっても美しいブルーにみえるそうです。
だから海の神ネプチューン

ちょっと話はそれますが
これは年齢が解るお話になりますが
昔、バビル二世という漫画があったのをご存じの方は
もしかしたらここで聞いたポセイドンかもしれません。

未だに覚えているカッコイイ歌だったのですが
「3つのしもべに命令だ 怪鳥ロプロス空を飛び
ポセイドンは海をいけ ロデム変身!地をかけろ」

って、ここにポセイドンが出てくるのです。
私は、ここか、海のトリトン、どちらかで
始めてポセイドンと言う名前を覚えたような気もします。
ロデムは何でも変身できて、
ロデムがいてくれたらなあと思ったりした
子ども時代でした。
ちょっと話がそれましたが、
ともあれここでも
ポセイドンは大きな体で、強い存在でした。

神話の方のポセイドンも
先が三つ又に分かれた
トライデント(三叉槍)を持っていて
結構強い荒ぶる神らしいです。

日本でも、元々はアマテラスさんが天~太陽神、
ツクヨミさんが夜の世界を、
海はスサノオさんでしたから
やっぱり海には強いイメージがくるようですね。

ポセイドンの出自

さてポセイドンご存知の方も多いでしょうが
家系図的にはゼウスの兄です。

クロノスとレアという父母から
生まれた兄弟ですが、
この父、クロノスは自分がその父を殺したので
自身も、自分の子にその権力を奪われるだろうという予言をうけました。
そこで彼は、それが現実になることを恐れて、
子供が生まれるたびに吞み込んでいました。

けれど妻のレアは何とかしたいと思い、
一番末に生まれたゼウスだけをこっそり逃がしました。
そして成長したゼウスは、予言通り父を討ち、
兄姉たちを救い出しました。

なので、ゼウスは天空を収める最高神となりました。

ちなみにですが、
姉兄の順番はこちら
炉や家庭、秩序の女神 ヘスティアー
豊穣の女神 デーメーテール
結婚と母性の女神 ヘラ
冥界の王 ハーデース
海の王 ポセイドン
天空と全能の王 ゼウス

ポセイドンとメドゥーサの恋

さて、ポセイドン、ゼウスと兄弟だけあって、
恋多き神だったようです。
その中の一つに、ちょっと気になる恋があります。

その相手はメドゥーサ
聞いたことあるなと、思った方も
いらっしゃるかもしれませんね。

髪が蛇で、その姿を見たものを石にかえてしまう怪物
ペルセウスが退治をした
あのメドゥーサです

この怪物退治のお話は有名ですが
実はこうなったのはポセイドンのせい!!!なのです。

音声での物語はこちら↓です

実はメドゥーサは、元々は
美しい髪の女性だったそうです。
諸説ありますが、別の海の神の娘でもあるそうです。
姉妹のことや他にもいろいろありますが
詳細はちょっと脇におきまして
ともあれ、この美しい娘メドゥーサを
ポセイドーンが愛したのでした。

それでやはりここでも、
多分ゼウスの兄ですからやることが似ているのかもしれません。

正義の神アテナの神殿で
メドゥーサの誘惑に成功して思いをかなえたそうです。

その時は、馬のすがただったとか
鳥の姿だったという説もありますが
ともあれ思いをかなえるわけです。
(神話はとにかく諸説ありですのでご了承ください)

アテーナー激怒の鉄槌

でも、そこはアテナの神殿でした。

あろうことか処女神アテーナーの神殿
彼女と交わってしまったのです。

アテーナーはそれはそれは怒ったそうです。
でも、神として高位のポセイドンを罰することはできなかったそうです。
だから、代わりにメドゥーサを罰した…
という話です。

それによって、
メドゥーサの自慢の長髪は蛇になってしまって、
見る者を石にしてしまう、
結局、誰も近づけないような
孤独で恐ろしい怪物にしてしまったのでした。

また、一説には元々、メドゥーサが
美貌や長い髪を自慢していたのを面白く思わないヘラが
その姿に変えた、というものもあるようですけど。

けれど、いずれにしても、これを知るまでは
彫像とか神殿のモチーフに描かれているメドゥーサに
気持ち悪いなあ、怖いなあと思っていましたが
お気の毒なことだなあと思うようになりました。

ペガサスの母だったとは

そして、おまけのお話としてもう一つ添えておきます。

英雄ペルセウスは磨いた盾越しに
メドゥーサの姿を写しながら近づき
彼女の首をはねたそうです。
そしてこの時、メドゥーサはポセイドン子を宿していたとか、
また、はねた首の傷口から血が滴り
ポセイドンである海に触れて生まれたと
ここも色々説がありますが、ともかくそこから
クリサオル(クリューサーオール)と
天馬ペガソス
が生まれた、といいます。

クリューサーオールというのは
怪物扱いのことも多く、認識もそのまま怪物ですが
一緒に生まれたのはペガソス(Pegasus)
英語読みのペガサスですね。

なんかこっちはいいイメージがないですか?

ともあれ、
ペガサスのお母さんはメデューサでしす
と言うお話でした。

支配側が紡いだ物語~神話

少しポセイドンから離れてしまいましたが
キャラクターをあらためて考えますと
夢解きなどの際には
海は深い感情や情愛を象徴したりします。

ですから海の神が恋多きというのもわかりますし
穏やかな時は、遠い未知の世界までつれていってくれて
創造性の源にもなってくれますが荒れると恐ろしい自然です。

波をたてたり、津波や地震もつかさどったのが
ポセイドンだそうですから、
その大きな存在、呑み込むだけの激しさなども感じられます。

そして海は世界中に繋がっています。
侵攻するのも海を渡ってと言うこともあったでしょう。

そして神話は、どこの世界・土地であっても
侵略した側が、従えた理由を正当化するために
悪者をつくりあげて、それを退治したと言ってみたり、
いろいろ創られます。

ですから、できれば
「あれ?それはちょっと理不尽じゃない?」という
両面からの神話をお話していきたいなと
いつも思うわたくしでした。

ということで、今日は海の日にちなんで
海の神様ポセイドンのお話でした。

最後までおつきあいいただきありがとうございました。

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