![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120212245/rectangle_large_type_2_96ab16acb1f9887b6d3cd083f9a3553c.jpg?width=800)
ハイボールと煙草を片手に
寝る前のあの時間。
肌寒い季節の到来と同時に、時計の針が12時を過ぎたと同時に。
ハイボールを片手に一杯飲みたくなる。
そしてそれが最近徐々に煙草を片手に黄昏たくなる感情に変化しつつある。
お酒を美味しいなんてほとんど思ったことがない。
それでもノリと勢いに任せて美味しく飲んでいるふりをしてきた。
多分、お酒が好きなんじゃなくて、アルコールが程よく回ったあの非現実的な「黄昏感」が好きなんだろう。
いつからか、自分の素は日常的に出せなくなってしまっていたのかもしれない。
だから、素が少しでも出せるあの平常ではない状態を求める。
あと、お酒を飲めることはかっこいいと思っていた。いや今も思っている。
たばこのにおいはあまり好きではない。むしろ嫌い。
吸い始めはかっこいいからという理由から。
今も心のどこかで吸っている自分に酔っている。
それと、非現実的な「黄昏感」を求めて。
本当はハイボールもたばこも全然好きじゃない。
ただかっこよさそうだから。
ハイボールとたばこを手段とするその先に、求める何かが何なのか探しながら、僕は今日もたばことハイボールで寒い夜をのりこえようとしている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?