「パシリでも何でもやります!」の難しさ
あなたが映画に興味があって、そして知識も仲間も何もないとします。
映画を作りたいこの気持ちをどうするか。
よくあるのが、
自主映画を作っている人のところに連絡をして、
「やる気はあります!パシリでも何でもやります!現場に参加させて下さい!」
と言うことです。
僕のところにも、こういったメールをよくいただきます。
すごくやる気が伝わって来てうれしく思います。
しかし。
この受け入れが実は、難しいのです。
映画制作の「え」の字も知らない状態で現場に参加するということは、撮影現場では完全に「受け身」の状態になるということなんです。
つまり、
「仕事しますんで指示を出して下さいね」ということになります。
もしくは、
「仕事しますんで、やったら確認して下さいね」ということになるのです。
そして、
ただでさえスケジュール調整に大わらわのスタッフに、さらにもう一人分のスケジュール調整を強いることになってしまうのです。
参考までに、仮に僕がパシリをやった場合を考えてみます。
まず撮影現場全体を眺めます。
何が必要とされるかを探します。
スタッフに必要な人材が足らないと分かったら、すぐに何本か電話をして、ピッタリの人を口説きます。
次のロケ地に先回りして場所取りをします。
トイレとコンビニの場所を確認しておきます。
・・・パシリって、結構いろんな想像力が必要になるんです。
パシリというか、猫の手も借りたい自主映画の監督が欲しがっているのは、足らない部分を勝手に見つけて自分で動いてくれる人なんですね。
となると。
パシリ/お手伝いという仕事は、
ただ受け身の人には向いていないんです。
もちろん、組織が完成していて、見学に来る人たちを的確にまとめるスタッフが揃っていれば話は別ですが。
じゃあ映画作りを勉強してみたい人は帰れ!ってこと??
違います。
まとめとして、いい学習方法をお教えしますね。
まず最初に手っ取り早く映画作りを知るには、自分でカメラを用意して撮影してみることが一番なんです。
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