演技をそろえる(初心者の映画制作講座)
普通に映画を作るとなると、役者は5〜6人とか必要になってきます。
自分のイメージ通りの役者を集めるのってやっぱり大変で。
すると、役者はいろんなところから集めることになります。
知り合いの役者。
そのまた知り合いの役者。
エキストラは友だちを呼ぶ。
ネットで募集したりも簡単な時代です。
なんとか、なんとか、頭数を揃えます。
さて、
集まった人たちは、どんな人たちでしょうか。
プロを目指して頑張っている人。
興味があるだけの人。
昔、演劇を少しかじったことがある人。
まったくの素人。
そして、
彼らの得意分野は何でしょうか。
映像だけに特化している人は少ないと思います。
舞台中心の役者は知り合うことが多いです。
演技よりも歌が得意な人もいるでしょう。
いろんなバックグラウンドの”役者さん達”と一緒に、撮影が始まります。
すると・・・
ある人は腹から声を出してて、セリフがよく通る。
ある人は、セリフの話し方が均一で、抑揚が無い。
まったく噛まずに早口でまくしたてる人もいれば、ある人はモゴモゴしゃべる。
身体全体で演技する人もいれば、表情豊かに演じる人もいる。
一方である人はガッチガチに緊張している。
・・・こういった多種多様な役者さんたちに演技をしてもらう時、それらの演技をそろえる必要があるんです。
例えば、主人公とヒロインがプロ志望の役者を揃えて、
あとの脇役は友達で、というのはものすごくよくあります。
※かつて僕もそうでした。
これ、どうなるか。
主人公とヒロインが話しているシーンは、まあ、いいんです。
でも、主人公が脇役と二人で話すシーンだってあります。
すると何だか、アンバランスな感じになるんです。
こんな違和感は、作品に集中する気持ちを邪魔してきます。
映画を見ながら、現実に引き戻されてしまう。
この辺りのバランス取りは結構難しいと思います。
チェックするいい方法があります。
準備の際、オーディションの場でもいいですね、
いろんな組み合わせで、セリフの読み合わせをしてみてください。
顔を見て「この役だ!」と決めるよりも、話した「感じ」に従ってみるのもいいかもしれませんよ。
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