撮影後、音信不通になる監督(初心者の映画制作講座)
映画の監督。
この言葉を見るだけで、じわぁ〜っと大変さがにじみ出てくるのを感じます。
肉体的にも、精神的にも。
シナリオを書きながらヒリヒリし、
準備段階でヘトヘトになり、
撮影でクタクタになる。
そんな監督ですから、撮影が終わった後は、ものすごくホッとします。
これまでの、数多くの人から質問攻めにあう日々から解放されるわけです。
ようやく、ほんとにようやく、一人だけで考え事をする時間ができる。
しばらく映画のことばかり考えてきたから、少しだけ休憩をしよう。
映画のことをちょっとだけ忘れて、人間らしい日々を送ろう・・。
・・そうやって、撮影後に、音信不通になる監督さん、多いんです。
正直、気持ちは分からないでもないですが(苦笑)。
そんな時、スタッフからメールが来るわけです。
「大丈夫ですか?進んでますかー?」
で、イラッとするんです。
つい、「やってるよ!」と言い返してしまう。
ちなみに、準備段階でもこれは起こります。
監督は、自分の仕事がほんとにもう、大変です。
探さないといけないこと、決めないといけないこと、
用意しないといけないこと、まとめないといけないこと、
口説かないといけないこと、発表しないといけないこと・・。
で、いっぱいいっぱいになる。
あせる。
そんな時、スタッフからメールが来るわけです。
「大丈夫ですか?進んでますかー?」
で、イラッとするんです。
つい、「やってるよ!」と言い返してしまう。
さて。
ここでスタッフ側の立場に立ってみましょう。
準備段階なのに、いろいろ進んでる様子がない。
正確に言うと、進んでいる報告がない。
撮影は迫ってて心配で仕方ない。
がんばってくれてるんだろうけど、一切音沙汰がない・・。
そこでつい、メールしてしまうんです。
「大丈夫ですか?進んでますかー?」
社会人の仕事もそうですが、
全ての人は、状況を把握できないと不安になります。
●具体的にどんなことをしようとしてるか
●いつまでにやる予定か
●それは、細かく言うと、どんなステップで進めていくのか
映画制作の過程では、そんなことをみんなと共有できるスタイル、手法を確立しておく必要があります。
僕は監督志望の人に、監督以外をやるといいよ、とよくアドバイスしてます。
スタッフの仕事が分かるから。
スタッフが何を不安に思い、監督に何を期待するのかが分かるから。
うまくいってる集団って、
互いの立場でものが考えられる人たちの集まりなんですね。
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