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ひたひたと、足音が近づいてくる…(初心者の映画制作講座)

やべ!寝坊しちゃった!

今日は撮影なのに、昨日の夜、ダラダラ起きてるんじゃなかった!

急げ急げ!

今電車に乗れば、まだギリギリ待ち合わせには間に合うぞ!

シナリオ類の入ったカバンをつかんで、玄関にダッシュ。

靴は・・・ええい、サンダルでいいや!

ドアを開けて、勢いよく外へ・・・


ちょっと待った!!

本当にそれで大丈夫??


「え、シナリオは持ってますよ」

「役者じゃないんだから、寝癖ついててもいいじゃん別に」

いいえ、足もとの事です。


その撮影、場所はどこですか?

まさか、山の中での撮影とかじゃないですよね。

サンダルでは足に力が入りませんよ。

重い機材を担いで移動する時、それではまずいです。


山の中じゃない?海辺だって?

だからサンダルがいいって?

砂浜を歩くと分かると思いますが、場所によっては足の下に砂が入って痛いですよ。

足の指の間に砂が挟まって、それを指でぬぐったりなんて、絶対しないで下さいね。

その指で機材を触るわけですから。


海で洗ってから移動するから大丈夫って?

では、その後はどこで撮影ですか?次は室内だから砂はないって?

サンダルを履いてるってことは、素足ですよね。

そして室内はフローリング。

畳でもそうですが、素足で歩くと、足の裏のしっとり具合によって、

ネチャネチャ、ひたひた、歩く度に音がしてしまいます。

音声マン泣かせですよ。

室内では靴下は履いて下さい。


まあでも、室内と室外を出たり入ったりするような撮影の場合は、

確かに、脱いだり履いたりが楽な靴は、正解かもしれませんね。


それから、廊下やホールなど、地面の固い場所で撮影する場合は、

特に女性などヒールは避けて下さいね。

コツコツ、音がしちゃいます。


撮影に集中するためにも、足もとに気が散らないように。

これも立派な準備です。

え?

あなた、監督さんだったんですか。

これはこれは、失礼しました。

・・・だったら、寝坊はやめなさい!


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